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閑話「AIアイドルのなりかた」
リーダのミナ
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片桐美菜。それがロボットアイドルグループ「ろぼぎゃるず」のチーム・シグマのリーダーの素体である。元々はハイペリオン・プロモートの親会社から出向してきた社員だった。急遽そうなったのもリーダーの素体に適合したためである。
ハイペリオンスーツは高度な機密技術が満載されているため、着脱時は麻酔をかけられるのが前提であるが、リーダーだけは意識を保ったまま行うとされている。それはメンバーを把握する一環であった。
「それじゃあ、はじめるわよ、片桐美菜さん。どお。人間でいられる時間は?」
佳織に言われ美菜は少しむっとしていた。元々同期入社であるが、佳織のマッドサイエンティストは社内でも有名だった。ハイペリオンスーツのプロトタイプの被験者に志願して半年以上も研究ロボ・カオリとして働いていいたが、それを素晴らしいなんていっていたためだ。
「どうっていわれても。社命でなければ応じないわよ。纐纈さんみたいになりたくないっていってきたけど、本当に気持ちいいの? ロボットになるのは」
美菜は着ているものを全て脱いで一糸まとわぬ生まれたままの姿になった。
「気持ちいいわよ。それにしてもやっぱり綺麗なプロポーションね! さすが学内ミスコンで準ミスになったり雑誌モデルしていただけのことあるわね。でもハイペリオンスーツでロボットになれば、もっと素晴らしいわよ」
佳織はニヤニヤしていた。彼女の顔は割と可愛らしい少女のような幼さがあったが、そのあどけない微笑みには生身の人間を無機質なロボットのようにすることに喜びを見出している凶気が隠されていた。それにしても、同性とはいえ温泉のようにハダカを見せるのは嫌であった。
「はい、わかりました。それにしても、あれなんでしょ、私が着用するのは」
美菜が指さした方向には既にAIアイドルロボットのミナを製造するための部品が並べられていた。
ハイペリオンスーツは高度な機密技術が満載されているため、着脱時は麻酔をかけられるのが前提であるが、リーダーだけは意識を保ったまま行うとされている。それはメンバーを把握する一環であった。
「それじゃあ、はじめるわよ、片桐美菜さん。どお。人間でいられる時間は?」
佳織に言われ美菜は少しむっとしていた。元々同期入社であるが、佳織のマッドサイエンティストは社内でも有名だった。ハイペリオンスーツのプロトタイプの被験者に志願して半年以上も研究ロボ・カオリとして働いていいたが、それを素晴らしいなんていっていたためだ。
「どうっていわれても。社命でなければ応じないわよ。纐纈さんみたいになりたくないっていってきたけど、本当に気持ちいいの? ロボットになるのは」
美菜は着ているものを全て脱いで一糸まとわぬ生まれたままの姿になった。
「気持ちいいわよ。それにしてもやっぱり綺麗なプロポーションね! さすが学内ミスコンで準ミスになったり雑誌モデルしていただけのことあるわね。でもハイペリオンスーツでロボットになれば、もっと素晴らしいわよ」
佳織はニヤニヤしていた。彼女の顔は割と可愛らしい少女のような幼さがあったが、そのあどけない微笑みには生身の人間を無機質なロボットのようにすることに喜びを見出している凶気が隠されていた。それにしても、同性とはいえ温泉のようにハダカを見せるのは嫌であった。
「はい、わかりました。それにしても、あれなんでしょ、私が着用するのは」
美菜が指さした方向には既にAIアイドルロボットのミナを製造するための部品が並べられていた。
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