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第一章・異世界にやって来た高校生
09.砂丘の騎士・2
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悠亮は戦っている二人には悪いが、相手の騎士が恰好良いと思っていた。まず華奢な体格の騎士は豊満な胸とウエストのくびれ、そして大きな腰から女性だと分かった。兜の顔面は美術の教科書で見た西洋の大理石で出来た彫像のように美しかった。身体を覆うのは薄っすらと赤みかかったシルバーの装甲で金属とも皮のようにも見えた。また関節部分はしなやかな素材で出来ていてスムーズに動いていた。
ほかの二体も同様であったが、武骨で鍛えられた体躯であったので、男なのは確実だった。二体とも黒っぽい装甲で顔はまさに”鉄仮面”のようだった。もし許されるのなら自分も着用してみたいと思っていた。そうすれば強くなりそうな気がしたからだ。
「悠亮くん! なにか助太刀してよ!」
アオイの言葉にはっとしたが、悠亮には何も出来るとは思えなかった。悠亮が持つもので武器になりそうなものがなかったからだ。そこでさきほどまでいた小屋に戻ってみると、船を漕ぐオールみたいなものが三本あったので、とりあえず二人の元に駆け寄った。するとエリザベートが怒り出した。
「悠亮! その棒切れで何ができるというんよ! あんた!」
「ほ、ほら。宮本武蔵が巌流島で佐々木小次郎を倒したのが船の櫂だったじゃないか。もしかすると、もしかしてなんて・・・」
「ふざけないでよ! 相手は甲冑の騎士でしょ! なんかほかにないの!」
エリザベートの怒りは的を得ていたが、たしかに他に取り得る策などなさそうになかった。それで、とりあえず小屋の中に立てこもることにした。
ほかの二体も同様であったが、武骨で鍛えられた体躯であったので、男なのは確実だった。二体とも黒っぽい装甲で顔はまさに”鉄仮面”のようだった。もし許されるのなら自分も着用してみたいと思っていた。そうすれば強くなりそうな気がしたからだ。
「悠亮くん! なにか助太刀してよ!」
アオイの言葉にはっとしたが、悠亮には何も出来るとは思えなかった。悠亮が持つもので武器になりそうなものがなかったからだ。そこでさきほどまでいた小屋に戻ってみると、船を漕ぐオールみたいなものが三本あったので、とりあえず二人の元に駆け寄った。するとエリザベートが怒り出した。
「悠亮! その棒切れで何ができるというんよ! あんた!」
「ほ、ほら。宮本武蔵が巌流島で佐々木小次郎を倒したのが船の櫂だったじゃないか。もしかすると、もしかしてなんて・・・」
「ふざけないでよ! 相手は甲冑の騎士でしょ! なんかほかにないの!」
エリザベートの怒りは的を得ていたが、たしかに他に取り得る策などなさそうになかった。それで、とりあえず小屋の中に立てこもることにした。
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