異世界甲冑女子戦記アオイとエリザベート・そのほかの者たち

ジャン・幸田

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第二章・エリザベートと甲冑蟲

26.騎士の甲冑を纏うには(1)

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 エリザベートの前で堂々としていたシャーミであったが、さすがに裸では寒くなったのか、バスタオルみたいなもので身体を拭ってから「人間」の服に着替え始めた。それにしても甲冑の下は何も身につけてないとは・・・エリザベートは驚いていた。そんなの剣道の防具と羽織袴の下に下着も着ないというのと一緒ではないかと。でも、あの甲冑なら・・・気持ちいいかもしれないとドキドキしていた。

 ミーシャは青色のドレスを着ていた。それはいかにもお姫様といった雰囲気を漂わせていたけど、まるでファンタジー小説の登場人物みたいだと思った。もっとも、いまそんな世界に転移しているのは自分だとエリザベートは心の中で自分に突っ込みを入れていた。

 「とりあえず、評議会に承認してもらったので、とりあえず契約しましょ! 騎士になることについて」

 そういってシャーミは執務用のテーブルのうえに一枚の紙を取り出した。その紙には転移した先の言葉で書かれていたけど、エリザベートにはドイツ語をもっと複雑にしたものに見え、なんとなく理解できたけど、小難しい法律用語のようだった。

 「これを読んで・・・署名ですか?」

 「そうよ。だって、この世界で生きていくためには、なんかの学校に入るか働くしかないでしょ? 騎士になればその両方を得られるわよ。それに・・・」

 「それに・・・」

 「その気になって頑張れば元の世界に戻れるかもよ。まあ相当努力しなければならないけどね。その方法はね・・・まあ、そのうち教えてあげるわよ。取りあえず騎士になりましょうね。騎士になれば私と同じかそれ以上の甲冑を着られるわよ」

 ミーシャの言葉にエリザベートは身体の中であの甲冑を纏いたいという感情が溢れていることに気付いた。
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