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承
7・強制
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地球人類の支配者の正体ははっきりと知らされていなかった。確かなのは侵略者は人類を改造する素材、資源としかみていないことだ。改造する素体になりうる若者はこうやって洗脳スーツを着せるわけだ。素体にならないものはどうなるのか? いまの結城たちには関係なかった。
優香をはじめクラス29人分の赤と黒のツートンカラーの洗脳スーツは既に用意されていた。そのスーツは全身タイツ略してゼンタイにしか見えなかった。しかも・・・
「このスーツなねえ、一度着ると再改造の対象にならない限り二度と脱げないわ。脱げるのは私のように再改造の対象になれるように頑張らないとね」
智花先生はそんなことを呑気な声でいっていた。彼女のようにまだ人間らしい姿になれるのは再改造されないといけないようだ。でも再改造っていったい何という説明がないので訳が分からなかった。もっとも、ゼンタイのような洗脳スーツを用いている侵略者の意味も訳が分からない存在である。
漆黒の闇のような存在が改造スーツを広げると人の形をしていた。その背中に生じた開口部から優香の生まれたままの身体を入れ始めた。まず足が入れられたかと思うと一気に胸まで引き上げられ、そして手を通された。首から下はツートンカラーになってしまった。その時、ボディラインが露わになった事でクラスメートにいろんな思いが錯綜していた。それを恐怖と見るか羞恥と見るか官能とみるか・・・
「い、いやよ、なんでもするから止めてよ!」
優香は泣き叫んでいたが智花先生は不気味なほど冷静に言い放った。
「なんでもする? じゃあ着なさい!」
泣き叫ぶ優香の顎を上向きにして、漆黒の闇は胸に垂れ下がっていたマスクを押し込んでしまった。その時が優香が泣き叫んだ最後であった。優香の背中を一同に見せると、ゆっくりと背中の開口部は融合してしまった。そして融合が終わると、優香の身体は床に下ろされた。そこにはツートンに染まったボディが転がっていた。
優香をはじめクラス29人分の赤と黒のツートンカラーの洗脳スーツは既に用意されていた。そのスーツは全身タイツ略してゼンタイにしか見えなかった。しかも・・・
「このスーツなねえ、一度着ると再改造の対象にならない限り二度と脱げないわ。脱げるのは私のように再改造の対象になれるように頑張らないとね」
智花先生はそんなことを呑気な声でいっていた。彼女のようにまだ人間らしい姿になれるのは再改造されないといけないようだ。でも再改造っていったい何という説明がないので訳が分からなかった。もっとも、ゼンタイのような洗脳スーツを用いている侵略者の意味も訳が分からない存在である。
漆黒の闇のような存在が改造スーツを広げると人の形をしていた。その背中に生じた開口部から優香の生まれたままの身体を入れ始めた。まず足が入れられたかと思うと一気に胸まで引き上げられ、そして手を通された。首から下はツートンカラーになってしまった。その時、ボディラインが露わになった事でクラスメートにいろんな思いが錯綜していた。それを恐怖と見るか羞恥と見るか官能とみるか・・・
「い、いやよ、なんでもするから止めてよ!」
優香は泣き叫んでいたが智花先生は不気味なほど冷静に言い放った。
「なんでもする? じゃあ着なさい!」
泣き叫ぶ優香の顎を上向きにして、漆黒の闇は胸に垂れ下がっていたマスクを押し込んでしまった。その時が優香が泣き叫んだ最後であった。優香の背中を一同に見せると、ゆっくりと背中の開口部は融合してしまった。そして融合が終わると、優香の身体は床に下ろされた。そこにはツートンに染まったボディが転がっていた。
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