バイト先で機ぐるみ姿になったばっかりに

ジャン・幸田

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(一)バイト先の朝

1.こんなはずではなかったけど

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 わたしは着ているものを全て脱いでシャワーを浴びていた。ここは従業員用のシャワールームだったけど、いま使っているのはわたしだけだった。いまは開店前のオープニング作業に忙しい時間なのにここを使うはずはなかったからだ。

 わたしはシャワーを浴びながら自分の身体をチェックしてため息をついていた。この柔らかい肌も長い髪も、そして顔も機械の中にこれから閉じ込められてしまうからだ。

 大学のインターン制度で、憧れのパワードスーツメーカーに行く事が出来たと喜んでいたのに、なぜか配属されたのはショールーム、しかも大型家電販売店の中にある店舗だった。

 初日はレクチャーなどの接客を担当させてもらい、接客の楽しさがわかってきたかと思ったのに、帰る時間になってショールーム責任者の女性社員に呼び止められてしまったの「明日はあなたはガイノイドになってちょうだい」と。

 彼女が言うにはショールームで今日から披露する予定だった新発売のガイノイドの入荷が間に合わないので、体型が丁度あっているので、デモンストレーション用のパワードスーツを着用して接客して欲しいというものだった。

 ようはわたしは機ぐるみを着なさいということだった。いくら女性社員とは顔見知りとはいえあまりのことに絶句してしまった! 十八歳になったばかりの女子大生を機械の中に閉じ込めるなんて発想が信じられなかった!

 しかし、わたしは少し嬉しかったのだ。一度パワードスーツというものを着てみたかったからだ。
 子供の時からヒロインが何かに変身する作品が好きだった事もあるけど、現実に魔法が使えるわけは無いので、なにかを着る事で変身したかった。

 科学の力で強力になれるパワードスーツを着用したくて大学もその学部に進学したけど、こんな形で夢が実現するなんて、しかも最新型のスーツを!

 わたしは、少し膨らんだ胸を弄んでいた。この柔らかい肉体が鋼鉄のような硬い身体に覆われるとどんな気持ちになるのか想像してドキドキしていた。さっき見せてもらったスーツが中々格好良くて早く着てみたかったからだ。

 よーし、美咲これから変身するんだぞスーパーヒロインに! そう自分に言い聞かせてわたしはパワードスーツを着用する前に着ることになっているインナースーツを着用していた。これは排泄機能を持ったショーツでパンツのように履くとわたしの敏感な部分へとプロープが入り込んでいった。このショーツには人工知能が入っているのだ!

 なんてエッチなショーツなんだとムカついたけど、わたしは同じような機能を持つタンクトップも身に付けてシャワールームを出てフィティングルームへと向かった。
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