冤罪! 全身拘束刑に処せられた女

ジャン・幸田

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エリーは探偵として推理する

63・どうなっているのよ!

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 淳司はいつものようにチャラ男だった。いくら自由業と紙一重な大学講師だとしても軽すぎた。そう愛莉は思ったが愛梨としてコミュニケーションできるのはこの男しかいないのだから仕方ない。現状では愛莉はガイノイド・エリーであり機械奴隷なのだから。

 「淳司! おはよう! どうして丹下教授は私がアイリって知っているのよ!」

 取りあえず愛莉はメッセージを送った。もちろんそれは周囲にいる丹下教授も気が付いていないはずだった。

 「あちゃー! しゃべったんかい、教授は! しかたないなあ! 知っていたさ! 詳しい事はいえないが、俺の恩師だから! 教授は」

 「恩師? それっていったいなんなのよ!」

 愛莉は聞き返したが、丹下教授の視線を感じたのか、淳司は愛莉いやエリーに近づくと、事もあろうにエリーの胸部を触った! もちろん、エリーは無反応かと思ったらこんな事をいった。

 「おはようございます、長崎先生。朝から何かいい事でもあったのですか?」

 な、なんでそんなことを言うのよ! このバカ機械は! 愛莉は怒ったが、セクハラされても機械を触っただけなんだから仕方なかった。

 「おはようエリーちゃん! 今日も一日仕事頼みまっせ! 今日は夕方から安養寺真由美さんと一緒に理工学部に行ってちょうだいね!」

 「かしこまりました! 長崎先生!」

 うーん、もお! なんなのよ! このバカ機械は! 機械でいる自分の存在が嫌になった愛莉であった。
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