元ホームレス・タクヤとネコ耳娘アサミ魔道伝:Re

ジャン・幸田

文字の大きさ
26 / 166
第一章:気が付いたらネコになっていたアサミ

026.今後のことについて・・・

しおりを挟む
 私が実家の家族を目の当たりにしていた時、瞬間的に意識が元の公園へと戻っていた。何で急に? とおもったけどイリスさんはただ時間切れだからということといった。あまりにも長くアリスに憑依するのは双方に負担があるということだという。

 「残念ね・・・もう少しいたら私が死なないといけなかった理由がわかったかもしれないのに・・・」

 少し残念な思いを口にしたときイリスさんはこんなことをいった。全ての謎に対する答えは全て今すぐわからないといけないことはないと。それは何を意味するのかが分かったのは随分さきのことであった。それはともかく驚愕の事実を知らされた。

 「アサミさん。あなたの運命ですが、色々と手違いがあったのでそれを修正したいところですが、そういうわけにもいけないので、埋め合わせについての相談です」

 イリスさんは少し申し訳なさそうな感じで話し始めた。

 「申し訳ございません。あなたは前世ではもっと長生きして幸せな家庭を築いて天寿を全うするはずだったのに、当局の輪廻転生機関の歯車のミス・・・
 グロヴァル・コスモリアンのバグでせいだからしかたない・・・いや、その当局の管理ミスで若くして死なせてしまって、しかもリスト漏れでネコに転生させていました。あなた様の魂が天国でお休みされている時に気付いていなければいけないのに、最近気付いたことでして、今日は今後の事について相談いたします」

  そういった歯切れの悪い説明をする人、いえエンジェルなんているもんだと呆れたかったが、怒りの方が先に口に出してしまった。

 「どういうことよ! それじゃあ私は素敵な旦那様に出会って結婚して長生きするという人生だったわけなの? って、ことは今頃はネコじゃなくどこかで幸せなミセスな生活をしていたわけなの? 子供を育てたりしていて・・・」

 思わずアサミは大泣きしていた。少しずつであるが前世の記憶が甦ってきていた。自分が何者かであったかを!

  「そうです、申し訳ないのですが輪廻転生のシステムに重大なクラッシュがありまして・・・実は。この世で起きる事で当局が関与できるのは極限られた事でして、当局が手出しできない事態が続発すると対処できなくなりますし・・・それに、あなた様は初恋の人と結ばれるはずだったのに、担当の愛のキューピットが怠け者でして・・」そんな風にいいにくそうな事をようやく言っているような感じだった。

  「えっ!? それじゃあ私ってネコに生まれ変わることなくいまごろ本当は初恋の人と幸せになるはずだったの?」

  それを聞かされ私は更に泣き出してしまった。この時思い出したのは、高校一年のときに教育実習に来た彼のことだった。同級生からは不思議だといわれるほど変哲の無い大学生だったが、なぜか心が動いてしまった彼のことを! 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について

マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。 クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。

異世界魔法、観察してみたら

猫チュー
ファンタジー
異世界に転生した少年レイは、ある日、前世の記憶を取り戻す。 未知でありながら日常の一部となっている魔法に強い興味を抱いた彼は、村の魔法オババに師事し、修行の日々を送る。 やがてレイは、この世界の魔法が、地球で学んだ知識と多くの共通点を持つことに気づいていく。 師の元を離れ、世界を知っていく中で、少年は魔法を観察し、考え、少しずつ理解を深めていく。 これは、少年レイが世界を、魔法を、科学していく物語。

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

僕だけレベルダウンな件〜敵を倒せば倒すほど弱くなるので、目立たずスローライフを目指します〜

小林一咲
ファンタジー
まったく数奇な人生である。 僕の名前は橋本 善。 正真正銘の日本人だが、今は異世界にいる。 理由なんてわかるはずがない。 死んだのか、はたまた何かの召喚に巻き込まれたのか。 僕には固有スキルがあった。 それは、スキル【レベルダウン】。 魔物を倒し、経験値を得るほどレベルやステータスがさがるというものだ。 だから僕は戦わない。 安心安全のスローライフを目指すんだ!!

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

やっかいな幼なじみは御免です!

ゆきな
恋愛
有名な3人組がいた。 アリス・マイヤーズ子爵令嬢に、マーティ・エドウィン男爵令息、それからシェイマス・パウエル伯爵令息である。 整った顔立ちに、豊かな金髪の彼らは幼なじみ。 いつも皆の注目の的だった。 ネリー・ディアス伯爵令嬢ももちろん、遠巻きに彼らを見ていた側だったのだが、ある日突然マーティとの婚約が決まってしまう。 それからアリスとシェイマスの婚約も。 家の為の政略結婚だと割り切って、適度に仲良くなればいい、と思っていたネリーだったが…… 「ねえねえ、マーティ!聞いてるー?」 マーティといると必ず割り込んでくるアリスのせいで、積もり積もっていくイライラ。 「そんなにイチャイチャしたいなら、あなた達が婚約すれば良かったじゃない!」 なんて、口には出さないけど……はあ……。

『異界酒場 ルーナ』

みぎみみ
ファンタジー
東京・渋谷から少し外れた路地の奥、築五十年のビルの地下一階。看板は小さく、知っている人しか辿り着けない。  カウンター八席、テーブル二卓。深夜零時から夜明けまでの営業。 ルーカス(本名:ルカシュ・ヴァルド)  異世界の小さな王国の第三王子として生まれたが、王位継承争いに巻き込まれ、魔法陣の暴走によって現代日本に転移してきた。外見は三十代前半の白人男性。銀灰色の髪と、光の加減で金色にも見える瞳を持つ。日本語は「声の魔法」で習得した。  他人の「最も深い渇望」が視える力を持つ——それは意識的な欲求ではなく、本人すら気づいていない魂の底の叫び。酒や料理を通じてその渇望に応える。  自分の力を「呪い」だと思っていた時期もある。今はただ、使い道を見つけた、という感覚でいる。

魔王と呼ばれた勇者、或いは勇者と呼ばれた魔王 〜最強の魔剣で自由に生きる! 金も女も、国さえも思いのまま!! …でも何かが違うみたいです

ちありや
ファンタジー
クラスメートからのイジメが元で死んでしまった主人公は、その報われぬ魂を見かねた女神によって掬い上げられ異世界で転生する。 女神から授けられた不思議な剣を持つことで、彼はあらゆる敵に打ち勝ちあらゆる難問を解き明かし、あらゆる女性を虜にする力を手に入れる。 無敵の力を手に入れた男が次に望む物は果たして…? 不定期連載(7〜10日間隔で出していく予定)

処理中です...