元ホームレス・タクヤとネコ耳娘アサミ魔道伝:Re

ジャン・幸田

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第二章:ひとりといっぴきから二人の旅立ち

057.イリスの想い

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 惑星ガルアは環境は地球に酷似していたけど、サイズが地球の二倍近くあり、その分重力も強めだった。そのためかアサミもタクヤもある程度体力が強化されていたようだ。

  二人がまどろんでいる間、アウグスティン・アルミレージェとイリスの二人のエンジェルが相談していた。

  「それにしても二人にそっちの世界で生じたバグを除去してもらうだなんて話、すこしムシがよすぎないか?」
  アウグスティン・アルミレージェはそういいながら、自分の肌のケアをしていた。どうもナルシストのような性分だったようだ。

  「しっているでしょ、あなたも。バグは発生した世界出身の魂でしか浄化できないことを。今回は相当無理をしたので完全に出来なかったのよ。それで追放措置を取ったのだけど、誤ってそちらの世界に送り込んでしまったわけなの」

  「それにしてもイリスさんとやら。そちらの地球とやらを管轄している部署は結構ミスが多かったんだね。後処理をこっちに振ってくるのだから」

  「それは言わないで頂戴! あんまり多かったので創造神陛下にお叱りを一同受けていたのよ! まあゲームオーバーにならなかっただけでもましかもしれないけど」

  そういって、イリスは休んでいる二人を見ていた。

 「それにしても、そちらの部署は彼女らに寛大だな。普通なら有無も言わさず別の境遇に突っ込むところだろうけど・・・まさか、そちらはこっちの世界に召喚するように仕向けたの?」

  「まあ、そう思ってもらって結構よ。わたしたちはグロヴァル・コスモリアンのバグのお陰で本当に酷い目にあったんだから。そちらの部署にまちがってそのバグを送ってしまったから、どうにかしろといわれたから二人を送り込むわけなの」

  「要は尻拭いというわけなの? まあ二人には悪いけど頑張ってもらいましょうか。それにしてもネコ娘と魔道戦士という組み合わせ。うちんところの世界じゃあ珍しくないぞ!」

  「そうだけど、あんまり異質なものを送り込むのも面倒くさいでしょあなたたちからすれば。だからうってつけというわけなの二人は! これから色々と苦労させるだろうけど、わかっていますよね? グロヴァル・コスモリアンのニームを片付けたら二人を最大限幸せにしてくださいね」

  「わかっているよ。それにしても可愛いネコ娘だな。その姿だとガルアの民の人気者になれるぞ。それに男の方も。ソッチの世界じゃ不幸な人生を繰り返してきたという事だけど、こっちなら幸せになれるといいなあ。まあ頑張ったら報いてあげようかな」
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