元ホームレス・タクヤとネコ耳娘アサミ魔道伝:Re

ジャン・幸田

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第参章:この世界で二人生きていくためには

081.アサミの変身

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 「なあに、それが最高に能力を発揮できるモードだよ。その姿で剣舞すれば最も機動力を発揮するし。まあ相手は油断するだろうし。わしも若いとき一番のお気に入りだったんだよ、そのモードが。いま外にいるヴァリおじさんなんかは喜んでいたよ」

  まさか最高に能力を発揮できるモードがビキニアーマーだと知って、どんな世界なんだろうかここはと、戸惑うアサミだった。

 部屋の外に追い出されていた男二人が呼び入れられた時に目にしたのはアサミのゲームのキャラクターみたいな女戦士姿だった。もっともタクヤはゲームをしたりマンガを読む趣味がなかったので詳しくなかった。

  でも最近、パチンコ屋の宣伝用液晶画面でそういった女性キャラクターをアサミと見たことがあった。もっともそれは、ホームレス生活をガード下でしていた時に、近くにあるパチンコ屋のものをネコ(だった)のアサミと見ていたわけだが。

  そのネコのアサミがネコ耳娘として変身、というか復活して今度はゲームキャラクターのような姿で立っていたのだから不思議な気持ちになっていた。
  その時、タクヤは最近みた不思議な夢を思い出していた。会った事がなかった女子大生の永川亜佐美とデートした夢だ。そのなかの亜佐美は一緒に旅行してくださいといっていたが、このアサミと同一人物なんだろうか?

  そう思うと不思議な心のドキドキを感じていた。これって恋というか愛情というかはわからないけど、一緒にいなければいけないという感情なのは確かだった。そういえば恋のようなトキメキを感じなくなって何年経っていたんだろうか?
  今の年齢は四十一歳・・・ではなく何歳なんだろうか? でも身体だけでなく気持ちも若くなっているのは確かのようだった。

  「アサミ。君のその格好はなんとも凛々しいよ。とっても綺麗だ!」 タクヤは少し照れくさそうに言っていた。それはまるで高校生が彼女に何かを言うような初々しさを感じるものだった。

  「それはありがとう。このアーマースーツは色んな姿に変われるけど、変身するたびに、その・・・裸になってしまうから、変身するところは見ないで頂戴ね」アサミも少し顔を赤らめながら言った。それを見ていた老人二人は、若いのはいいなあ、という感じで見守っていた。

古物店を出た一行は一旦要塞馬車に戻ることになったが、なぜかシフォンヌがついてきていた。そしてアサミの尻尾には変身用の「キュリットロスのリング」がくっついていた。ただ、外観は大きなリボンのように変化していた。ネコ耳娘の尻尾なのだから可愛い感じにしてもらった。
  そういえば、永川家の飼い猫のアリスも同じような事をしていたことを思い出してアサミは少し噴出していた。

  「キュリットロスさん、なんでおばさんが付いて来ているのだろう?」
  アサミは心の中でリングと会話していた。リングのキュリットロスとは言葉を発せずにコミュニケーションを取る事が可能だと気が付いた。
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