朝起きたら・・・横にいたのはなんだったんだろう? 女戦士アシャンに振り回される日々が始まった!

ジャン・幸田

文字の大きさ
21 / 22
アシャンの部屋探し!

(20)好戦的な気分

 何でアンシャンはそんなに僕にスキンシップと言うか、その抱きついてくるというのか、意味はよくわからなかった。それにしても、もう彼女にとって僕はどんな立ち位置なんだろうか? 下僕それとも恋人もしくは一体何だろうか?

 「悪いわね、ちょっとこれから行くけど。この建物って結構いろんなものが住み着いているよ! こんなのこういう物件にあるのって、結構役に立つよ!」

 彼女の顔は生き生きとしていた、どうしてかなと思ったら、この世界で一体何をやるっていうのかわかんなかった、その時は。

 「そうだね、分かりました一緒に行って、何をすればいい?」

 「とりあえず、ただ一緒についてきてくれればいいよ。なんだって、あなたは盾なんだからね」

 盾? その時はまだ意味がわからなかった、それにしても童貞でただの失業者のプータローに、そんなももの相手するようなスキルはあるはずないのに! と言いたかった。さっきふくよかなアンシャンの胸に埋もれたという、良い思いをした出前、断るわけにもいかなかった。

 この建物、和洋折衷の不思議な建物であった。外見はレンガ造りであったり石造りであったが、内装はいろんなものが混じっていた。よくいえば、なんというのか分からないけど、どちらかといえばカオス状態であった。

 西洋風のドアがあったとおもえば、壁は日本風だったり、変な掛け軸や油絵がベタベタかけてあるし、障子があったり、また場所によっては床が鶯張りのような廊下だったり、本当であった。

「そうそう! そろそろよ! 覚悟をして!」

 壁に向かってアンシャンが言ったかと同時に剣を持って攻撃し始めた。その様子を見た僕は、何をしてるんだ、この娘は! と思ってしまった。すると一通り剣の乱舞が終わったところで、何か思い出したかのように言った。

 「あなた見えないの? あいつらが! そうかこの世界では魔物見える人間って、そうそういないって聞いたことあるわね! そうだ、これをかけてね」

 そう言って出したのはサングラス? みたいなものであった。そのデザインが異様なものであった。レンズの部分は普通であったが、そのフレームには骸骨やら何やらモンスターというか、まぁそんなちょっと悪趣味のようなレリーフで彩られていた。

 「何? これ・・・?」

 「そうだね説明しようかな。まあいいか、今説明してる時間ないからね。簡単に言えば、この世界にいる魔物が見えてくる魔道具よ!」

 促されるがままに僕はそのサングラスもどきをかけた。するとそこは異様な光景が見えた。そこらへんじゅうに幽霊と言うか、物の怪と言うか、何と言うかわからないが、いろんな実体を持たないような存在がうじゃうじゃといった!

 それを見た時、僕はどういうことか気持ち悪いのではなく、なぜかワクワク感の方がこみ上がってきた! そんなこと思ったことなんか、今まで一度もなかったというのに!

 で、どういうことなんだろうか? その時僕の中で何かが弾けたような気がした。なんかドキドキするんだけど、やっつけたくなるような気分だ。

 その感情って一体どういう説明したらいいだろうか?  昔いた会社の同僚に狂暴性がある奴がいた。そいつは蚊とかハエとかゴキブリとか、そういった害虫が部屋の中に入ってきた時、たいていの人は嫌がって逃げてしまうのに、そいつだけは立ち向かっていった姿を思い出した。

 どうも、そいつの話によれば、姿を見ただけで無性に殺してしまいたくなるという、衝動がこみ上げるのだということだった。その時の感情というのが、僕の高揚感に満ち満ちた今の感情と一緒のようであった。そのとき僕は好戦的な気分になっていた。
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話