19 / 22
アシャンの部屋探し!
(18)婆伴天聯の女主人
しおりを挟む
取りあえず喫茶・婆伴天聯に入ってみる事にした。喫茶店は離れのようになっていたが、廊下でつながっているような気がした。壁にはツタが絡まりブロックにコケむしていた。恐る恐る中を見ると・・・いたって普通の喫茶店だった。ただ壁紙は長年のタバコのヤニがこびりついて変色していて、部屋の中の観葉植物も幹や枝が複雑に絡み合っていて年季が入っているようだった。そして音楽はクラシックが流れていた。あまりにも外のオブジェとのギャップが激しかったのであっけに取られてしまった。
「あのう、すいません、紹介で来た者ですが・・・」
すると奥から出てきたのは喫茶店の女マスターではなく魔女のコスプレをした年配の女性だった。
「いらっしゃい! 話は弟から聞いているから。は、はーん、あんたが弟が言っていた人だね」
そういって、魔女は僕に・・・ではなくアシャンの方に近づいていった。訪ねたのは僕なんだけどなぜ?
「あんた女戦士なんだってね、本当かしらん?」
その時のアシャンはドレス姿なのになぜわかったんだろう?
「はいそうです。あなたと同じです」
おいおい、この世界にいないはずだろう! いるとすればファンタジーのはずなのに!
「そうかい、まあ探していたんだよ。うちの物件に入ってもらえるのをな。それじゃあ一つためしてもらえんかしらん。そうそう、そこの付き人も来るように!」
付き人? 僕がアシャンの? レディーファーストという言葉があるので、優先してもらっているかもしれないけどなぜ?
「わかりました。一体何をやるのですか?」
「簡単な事さ、部屋に受け入れてもらえるかを試すんだ。なにせ、受け入れてくれん部屋があるんだよ。うちの物件は!」
そういって婆伴天聯の喫茶店の勝手口から出るとすぐ石造りの建物に案内され、その二階に上がった。途中の内装はまるで監獄もしくはダンジョンのようだった。いったいなんなんだよここは!
「あんたアシャンさんって言ったよね。この部屋には魔物が住んでいるんじゃ。それを懐柔できればいいんだが・・・できれば殺さないでくれよ」
いったいなんのこっちゃ? と思っているとヌイグルミの振りをしていたヨニムがぴょんと僕の肩の上にあがっていった。
「おい、そこの女史! この部屋にいるのは一種の憑き神なんだろ? この土地を守る代わりに部屋を与えているんだろうが、必要なんだろ若い男女のエネルギーが!」
突如現れたヨニムに動じることなく婆伴天聯の女主人は分かる人には分かるんだねと言った表情でこんなことを言い出した。
「ええ、そうよ。長年待っていたんだから、そちらのようなカップルを。女が勇者で男が従士のようなのを。まあ、入れば分かるさ説明するのも面倒だから!」
やっぱり僕は従士にしかみえないんだと諦めの境地だった。
「あのう、すいません、紹介で来た者ですが・・・」
すると奥から出てきたのは喫茶店の女マスターではなく魔女のコスプレをした年配の女性だった。
「いらっしゃい! 話は弟から聞いているから。は、はーん、あんたが弟が言っていた人だね」
そういって、魔女は僕に・・・ではなくアシャンの方に近づいていった。訪ねたのは僕なんだけどなぜ?
「あんた女戦士なんだってね、本当かしらん?」
その時のアシャンはドレス姿なのになぜわかったんだろう?
「はいそうです。あなたと同じです」
おいおい、この世界にいないはずだろう! いるとすればファンタジーのはずなのに!
「そうかい、まあ探していたんだよ。うちの物件に入ってもらえるのをな。それじゃあ一つためしてもらえんかしらん。そうそう、そこの付き人も来るように!」
付き人? 僕がアシャンの? レディーファーストという言葉があるので、優先してもらっているかもしれないけどなぜ?
「わかりました。一体何をやるのですか?」
「簡単な事さ、部屋に受け入れてもらえるかを試すんだ。なにせ、受け入れてくれん部屋があるんだよ。うちの物件は!」
そういって婆伴天聯の喫茶店の勝手口から出るとすぐ石造りの建物に案内され、その二階に上がった。途中の内装はまるで監獄もしくはダンジョンのようだった。いったいなんなんだよここは!
「あんたアシャンさんって言ったよね。この部屋には魔物が住んでいるんじゃ。それを懐柔できればいいんだが・・・できれば殺さないでくれよ」
いったいなんのこっちゃ? と思っているとヌイグルミの振りをしていたヨニムがぴょんと僕の肩の上にあがっていった。
「おい、そこの女史! この部屋にいるのは一種の憑き神なんだろ? この土地を守る代わりに部屋を与えているんだろうが、必要なんだろ若い男女のエネルギーが!」
突如現れたヨニムに動じることなく婆伴天聯の女主人は分かる人には分かるんだねと言った表情でこんなことを言い出した。
「ええ、そうよ。長年待っていたんだから、そちらのようなカップルを。女が勇者で男が従士のようなのを。まあ、入れば分かるさ説明するのも面倒だから!」
やっぱり僕は従士にしかみえないんだと諦めの境地だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる