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弐章:マリンの復活
偽りの記憶
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「私の名は高橋詩織。昭和44年7月8日生まれで、父は高橋孝彦で母は和子。弟が康彦と宏司で、祖母は西塚織子で・・・」
とにかく私は自分の事や家族の事を話した。しかし、変な事に気付いた。それらはデータとして覚えているだけで、思い出と結びついていなかった。もちろん覚えているところもあるけど、それは交通事故にあった後だけだ・・・
「まあ、混乱するのもしかたないわね、地球人に擬態しているときはプロテクトしているからね。あなたは地球人だと思いこませているだけよ。安全のためにね。でも差し迫った脅威があるから解除しないといけなくなったのよ。取りあえずこれを耳につけてちょうだい」
そう言って貴子先生が差し出したのはウォークマンのヘッドホンみたいなものだった。それっていったい何の意味があるの? そう思ったけど耳にさしてそれを本体のようなモノに入れてみた。すると頭が割れるような感覚に襲われた。
「なによ、これ? きついわよ」
「それはねえ、あなたの電脳組織にかけてあるプロテクトを解除するコードを送信しているのよ。しばらくすれば思い出せるわよ」
「先生、なんでこんなことを・・・」
私は頭を抱えうずくまってしまった。その時、私の記憶が戻って来た! 機械化女子兵士のマリンとしての! 13歳の時に改造され、戦闘を重ねるたびに機械に身体が置き換わってしまい、最終的に改造されなかったのは生殖組織など一部だけだった哀れな戦闘マシーンの!
たしか、私は傷つき再起不能になったので、冷凍睡眠についたはずなのに、あれ? いつ詩織になったんだろう? たしか地球人は殺さないという約束だったのでは?
「とりあえず記憶は戻ったようねマリン隊長! 本当の名前はマリン・エルグ・ニシヅカだったわね。まあ私たちはもう生まれた国では戦死したことになっているはずだから、隊長ではないけどね」
「どういうことなのよ! 先生! いやキャシャリン! たしかあなたの方が私よりも年下で、階級は・・・まあ関係ないけど。でも今は私の方が子供・・・」
その時、詩織は15歳で身体は未成熟のはずだった。まだ胸が大きくないしアソコの毛も・・・でもおかしなことがあった。なんとなく性欲が大人のような気がしていたのだ。そんなこと誰にも相談できないし・・・
でも、ようやくわかった! この詩織の身体はほとんどマリンの元の身体で再構成されたものだったと! でもそうしてそうなったのか分からなかった!
とにかく私は自分の事や家族の事を話した。しかし、変な事に気付いた。それらはデータとして覚えているだけで、思い出と結びついていなかった。もちろん覚えているところもあるけど、それは交通事故にあった後だけだ・・・
「まあ、混乱するのもしかたないわね、地球人に擬態しているときはプロテクトしているからね。あなたは地球人だと思いこませているだけよ。安全のためにね。でも差し迫った脅威があるから解除しないといけなくなったのよ。取りあえずこれを耳につけてちょうだい」
そう言って貴子先生が差し出したのはウォークマンのヘッドホンみたいなものだった。それっていったい何の意味があるの? そう思ったけど耳にさしてそれを本体のようなモノに入れてみた。すると頭が割れるような感覚に襲われた。
「なによ、これ? きついわよ」
「それはねえ、あなたの電脳組織にかけてあるプロテクトを解除するコードを送信しているのよ。しばらくすれば思い出せるわよ」
「先生、なんでこんなことを・・・」
私は頭を抱えうずくまってしまった。その時、私の記憶が戻って来た! 機械化女子兵士のマリンとしての! 13歳の時に改造され、戦闘を重ねるたびに機械に身体が置き換わってしまい、最終的に改造されなかったのは生殖組織など一部だけだった哀れな戦闘マシーンの!
たしか、私は傷つき再起不能になったので、冷凍睡眠についたはずなのに、あれ? いつ詩織になったんだろう? たしか地球人は殺さないという約束だったのでは?
「とりあえず記憶は戻ったようねマリン隊長! 本当の名前はマリン・エルグ・ニシヅカだったわね。まあ私たちはもう生まれた国では戦死したことになっているはずだから、隊長ではないけどね」
「どういうことなのよ! 先生! いやキャシャリン! たしかあなたの方が私よりも年下で、階級は・・・まあ関係ないけど。でも今は私の方が子供・・・」
その時、詩織は15歳で身体は未成熟のはずだった。まだ胸が大きくないしアソコの毛も・・・でもおかしなことがあった。なんとなく性欲が大人のような気がしていたのだ。そんなこと誰にも相談できないし・・・
でも、ようやくわかった! この詩織の身体はほとんどマリンの元の身体で再構成されたものだったと! でもそうしてそうなったのか分からなかった!
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