3 / 3
廃皇帝の正妃に指名されました
弐
しおりを挟む
寧華にとって宰相府に連行されるのは青天の霹靂だった。戸籍上貴族とはいえ、下の下の平民と一緒だから。そんな平民と一緒でも数年前なら女官として後宮で下働きとして出仕する手もあったが、革命によって皇帝になった今上帝によって後宮が解体されたので、出来なかった。
その日、彼女が着ていたのは薄汚れて継ぎはぎだらけの何年どころか何十年前に作られたかのようなボロボロの服だった。乞食よりも少しましなものだった。その服装のまま宰相府の中をひこずられるかのように連れて来られて恥ずかしかった。いったい、何の用事なのかいぶかっていた。そんなこんなで連れて来られたのは宰相府中央の間だった。そこにいたのはいかにも偉そうな男だった。
「なんじゃ、こりゃ? 聞いていた以上にひどいなあ。まあ、原石としてはよさそうだ。磨けば璧みたいにはなるかもな」
その男は側近とそんなことを話していた。寧華ですら嫌そうな空気を感じていた。
「万寧華に間違いないな!」
「左様でございます」
「では聞くがお前、生娘か?」
「はい?」
「ならよい! ところでお前は今何をしている?」
「はい、屋敷の掃除をしたり菜園で野菜を作ったり、鶏が産んだ卵を売りに行ったり、それから・・・」
「もうよい! わかったから! これからお前! 身を清めてもらうぞ!」
「はい? どうしてですか?」
「まあ、そんなの後で説明してやるから! とにかく手はず通りに!」
そういって、寧華が連れて来られたのは女官の詰め所だった。そこで着ているものを全て脱がされてしまった!
その日、彼女が着ていたのは薄汚れて継ぎはぎだらけの何年どころか何十年前に作られたかのようなボロボロの服だった。乞食よりも少しましなものだった。その服装のまま宰相府の中をひこずられるかのように連れて来られて恥ずかしかった。いったい、何の用事なのかいぶかっていた。そんなこんなで連れて来られたのは宰相府中央の間だった。そこにいたのはいかにも偉そうな男だった。
「なんじゃ、こりゃ? 聞いていた以上にひどいなあ。まあ、原石としてはよさそうだ。磨けば璧みたいにはなるかもな」
その男は側近とそんなことを話していた。寧華ですら嫌そうな空気を感じていた。
「万寧華に間違いないな!」
「左様でございます」
「では聞くがお前、生娘か?」
「はい?」
「ならよい! ところでお前は今何をしている?」
「はい、屋敷の掃除をしたり菜園で野菜を作ったり、鶏が産んだ卵を売りに行ったり、それから・・・」
「もうよい! わかったから! これからお前! 身を清めてもらうぞ!」
「はい? どうしてですか?」
「まあ、そんなの後で説明してやるから! とにかく手はず通りに!」
そういって、寧華が連れて来られたのは女官の詰め所だった。そこで着ているものを全て脱がされてしまった!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる