廃皇帝の正妃になりました! 後の事なりませんわ

ジャン・幸田

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廃皇帝の正妃に指名されました

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 寧華にとって宰相府に連行されるのは青天の霹靂だった。戸籍上貴族とはいえ、下の下の平民と一緒だから。そんな平民と一緒でも数年前なら女官として後宮で下働きとして出仕する手もあったが、革命によって皇帝になった今上帝によって後宮が解体されたので、出来なかった。

 その日、彼女が着ていたのは薄汚れて継ぎはぎだらけの何年どころか何十年前に作られたかのようなボロボロの服だった。乞食よりも少しましなものだった。その服装のまま宰相府の中をひこずられるかのように連れて来られて恥ずかしかった。いったい、何の用事なのかいぶかっていた。そんなこんなで連れて来られたのは宰相府中央の間だった。そこにいたのはいかにも偉そうな男だった。

 「なんじゃ、こりゃ? 聞いていた以上にひどいなあ。まあ、原石としてはよさそうだ。磨けば璧みたいにはなるかもな」

 その男は側近とそんなことを話していた。寧華ですら嫌そうな空気を感じていた。

 「万寧華に間違いないな!」

 「左様でございます」

 「では聞くがお前、生娘か?」

 「はい?」

 「ならよい! ところでお前は今何をしている?」

 「はい、屋敷の掃除をしたり菜園で野菜を作ったり、鶏が産んだ卵を売りに行ったり、それから・・・」

 「もうよい! わかったから! これからお前! 身を清めてもらうぞ!」

 「はい? どうしてですか?」

 「まあ、そんなの後で説明してやるから! とにかく手はず通りに!」

 そういって、寧華が連れて来られたのは女官の詰め所だった。そこで着ているものを全て脱がされてしまった!
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