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友達って、なんだっけ??
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友達。
友達ってなんだっけ?
蘇るのは、冒険者学校での記憶。
忘れたくても、忘れることの無い。
思い出したくないのに、思い出してしまう嫌な記憶。
そして、湧いてきたのは怒りだった。
都合のいいことばかり口にする二人に、怒りしかない。
「友達ってのは、当人がいないところで、陰口に花を咲かせて、なんならある事ないこと言いまくる人のことなんだね」
知らず、口をついて出た言葉に二人は目を丸くした。
僕は僕で、自分の声なのに今まで出したことの無いほど冷たいそれに驚いていた。
「僕がなにも知らないって思ってたんだろう?
それなら、なんで僕の部屋のものを盗んだのさ?」
しかしすぐに、
「で?」
「それが??」
二人はだからなんなんだと言ってくる。
「つーか、そんなこと気にしてたのか?
ねちっこいやつだな。
別にいいじゃんそれくらい」
「そんなこと、一々気にしてちゃダメよ。
それとも、なに?
頭でも下げればいいの?
そうすればパーシヴァルの気が済むの??」
そんなこと。
二人にしてみれば、そんなことらしい。
つまり、その程度ということだ。
二人にとっての僕はその程度の存在だ。
「はいはい、ごめんごめん」
アーサーがおちゃらけた謝罪をした。
初めてだった。
初めて人を殴りたいと思った。
これでいいだろ、と言わんばかりだ。
「ほら謝ったんだから水に流したってことで協力してね」
女性とかそんなの関係なしに、ジェニーのことを引っぱたきたいと思ったその時だ。
ジェニーが、言い終えた直後。
その首が、ずり落ちた。
続いて力を失った体が倒れる。
「へ?」
僕の間抜けな声と、
「は?」
アーサーの、同じように間の抜けた声が重なった。
続いて、アーサーの脇腹が抉れた。
「っ!!ぐっ……」
驚きと共に、アーサーが呻き声を出してその場に蹲った。
と、その体が蹴り飛ばされる。
「あら、口ほどにも無いのね」
続いて、そんな女の子の声。
聞き覚えのある、声。
「なん、だ、おまえ!?」
アーサーが声をあげた。
「というか、ギフトだけはいっちょ前なのに、弱いのね」
その視線の先には、シスターが立っていた。
アンジュだ。
その手には、剣があった。
たったいまジェニーの首を切り落とし、アーサーの脇腹を抉り、その血を吸った剣だ。
アンジュは、ゾッとするほど冷たい目をアーサーに向けた。
そして、剣の刃をアーサーの首筋に押し当てる。
「剣聖なんて名ばかりの勘違い君」
扇情的な声で、アンジュはアーサーに囁いた。
そして、僕を見て、
「彼の価値を見誤ってくれていてありがとう。
でも、貴方はこのゲームには相応しくない。
だから、退場してね」
そんなことをアーサーに向かって言った。
彼の喉に当てた剣が、ゆっくりと横に引かれる。
アーサーが、僕を見た。
恐怖と、泣きそうな顔をこちらに向けてきた。
僕は思わず、
「ま、まって!!」
叫んだ。
でも、そんなことお構い無しにアンジュはアーサーの息の根を文字通り止めた。
アーサーは、首から噴水のように血を吹き出して、痙攣したかと思うと動かなくなった。
「探したのよ。
さぁ、私と一緒に聖杯を探しましょう!」
アンジュは二人の血に濡れながら、妙なうつくしさがあった。
カーリーさんとはまた違った妖艶さだ。
「どうして」
僕は、アンジュとその足元に転がる、もう動くことの無いアーサーとジェニーを見た。
「?
あぁ、この二人?
だって見苦しかったんだもの。
ウザイって言えば伝わりやすいかしら。
利用するなら利用するって言わなきゃ。
私、こういう連中見てるとイライラするの。
それこそ、つい殺しちゃうくらいにね」
「……っ」
「お友達を殺しちゃったのは謝るわ。
でもね、聖杯探しはこういうゲームなの。
命懸けなのよ」
違う。
そう言いたかった。
たぶん、違う。
勇者はそんなこと考えずに、このゲームを考えたはずだ。
こんな血なまぐさいことになるなんて、想定していなかったはずだ。
だって、最初は子供でも参加できたのだから。
「なんで、聖杯探しのルールが変更されたか知ってる?」
僕の考えを読んだのか、アンジュが聞いて来た。
「水面下で、聖杯をさがす者たちの暗殺が相次いだとされている。
大神殿としても聖杯を手に入れたかったけれど、それ以上に死者の数が想像以上に出た。
だから、大神殿は独断でこれらのルールを設けたとされている。
少なくとも、まだ幼い子供が犠牲になることは避けられる。
そして、聖杯探しに参加しない者たちにして見れば、どこで誰が死のうが関係ないもの。
犠牲となるのは、聖杯探しに参加してる者たちだけにしぼられる」
それは、都市伝説のはずだった。
噂には聞いていた。
でも、ただの陰謀論だと思っていた。
「そして、ギフト発現の儀式をになっている大神殿は、スコアボードにのるような人物が現れても把握出来る。
さぁ、お喋りはここまで」
アンジュは剣を鞘におさめると、僕の方へ歩み寄り腕を掴んできた。
「冥府帰りのパーティが、スコアボードに載った。
そして、それは広く知られてしまった。
なぜ、この二人が貴方を待ち伏せ出来たかわかる??」
アンジュに腕を引っ張られる。
そのまま、僕はどこぞへと引きずられていく。
彼女の説明は続く。
「貴方たちは監視されてた。
聖杯を求める者たちにね。
何故かあえて放置してたみたいだけど。
ホードゥアレの森に入るところを、聖杯探しをしてる連中に見られていた。
勘が良ければ、これだけで他の場所にも行くだろうとわかる。
とは言っても、ホードゥアレの森を出て直ぐに貴方は消えてしまったんだけどね。
呆然としたオルフェウス達が、森の出口付近に残されていたと、私にも報告がきた。
それからオルフェウス達は、貴方と、そして何かを探し回っていた。
でも、見つけることは出来なかったみたい。
やがて諦めて、この墓地に向かったことがわかった。
それに気づいた、クランやパーティが人を向かわせた。
そして、その中で一等だったのがあの二人」
それから、アンジュは一度言葉を切った。
「オルフェウスのパーティの新人が消えた。
これでスコアボードが更新され、けれど新人の名前が出なかったら、スライムでもそれがどういうことなのかわかる。
貴方が、最初の謎を解きそして初めて鍵を手に入れたパーシヴァルであり、第二の鍵も手に入れた存在だってね。
これが何を意味するか、わからないわけじゃないでしょう?」
なるほど、だから早くこの場を離れようとしてるのか。
その時だった。
遠くから悲鳴や叫び声が聞こえてきた。
同時に魔法で、派手にドンパチしている音も届いた。
「ゲーム参加者同士の殺し合いが始まった」
アンジュの、僕を掴む手の力が強くなった。
僕は音の聞こえて来た方を振り返る。
みんなが世界を手にしたがっている。
みんなが王様になりたがっている。
普通は、そうなんだ。
だから、きっと、僕が異端なんだろう。
僕は、手に入れられるものには興味がない。
ただ、見てみたい、それだけでここにいる。
人を殺してまで手に入れたいとは、1度も考えたことはなかった。
「みつけたっ!!」
突如、そんな声が上から、空から降ってきた。
アンジュが、上を見た瞬間。
僕の体が後方へ引っ張られた。
「手間取らせんな!!」
どちらも聞き覚えのある声だった。
ミカリと、オルだった。
僕の腕を掴んでいたアンジュの手が、離れる。
続いて、武器を手にしたウェイチがアンジュに襲いかかっていた。
アンジュはその攻撃を難なく避ける。
その避けた先へ、ミカリが攻撃魔法を叩き込んだ。
「ちっ!」
アンジュが、舌打ちをして僕を見た。
僕も、アンジュを見た。
そのアンジュの手には、僕が肌身離さずにおいた手帳があった。
それをヒラヒラと見せつけてくる。
「あ、それ」
僕が何か言う前に、アンジュは笑みを浮かべて言ってきた。
「これ、貰っていくわね」
仕方ない、とばかりにそう言ってアンジュは立ち去った。
それをウェイチが追いかける。
その背を見送る。
「おい、怪我はないか?」
オルが淡々と聞いて来た。
「はぁ、まぁ大丈夫です」
そう答えて、僕はアーサー達のことを思い出した。
そちらに向かおうとする。
自分でも、なんでそうしようと思ったのかはわからない。
それを、オルに止められた。
「おい、そっちはダメだ!!」
「でも!アーサーが!
それに、ジェニーも!!」
僕はパニックになっていたんだろう。
そんな僕に、ミカリが近づいてきて、
「ごめんね」
なんて言って、魔法をつかった。
僕は睡魔に襲われ、すぐに意識を手放したのだった。
遠くでウェイチが、
「悪い、逃がした」
そう言っているのが聞こえた気がした。
友達ってなんだっけ?
蘇るのは、冒険者学校での記憶。
忘れたくても、忘れることの無い。
思い出したくないのに、思い出してしまう嫌な記憶。
そして、湧いてきたのは怒りだった。
都合のいいことばかり口にする二人に、怒りしかない。
「友達ってのは、当人がいないところで、陰口に花を咲かせて、なんならある事ないこと言いまくる人のことなんだね」
知らず、口をついて出た言葉に二人は目を丸くした。
僕は僕で、自分の声なのに今まで出したことの無いほど冷たいそれに驚いていた。
「僕がなにも知らないって思ってたんだろう?
それなら、なんで僕の部屋のものを盗んだのさ?」
しかしすぐに、
「で?」
「それが??」
二人はだからなんなんだと言ってくる。
「つーか、そんなこと気にしてたのか?
ねちっこいやつだな。
別にいいじゃんそれくらい」
「そんなこと、一々気にしてちゃダメよ。
それとも、なに?
頭でも下げればいいの?
そうすればパーシヴァルの気が済むの??」
そんなこと。
二人にしてみれば、そんなことらしい。
つまり、その程度ということだ。
二人にとっての僕はその程度の存在だ。
「はいはい、ごめんごめん」
アーサーがおちゃらけた謝罪をした。
初めてだった。
初めて人を殴りたいと思った。
これでいいだろ、と言わんばかりだ。
「ほら謝ったんだから水に流したってことで協力してね」
女性とかそんなの関係なしに、ジェニーのことを引っぱたきたいと思ったその時だ。
ジェニーが、言い終えた直後。
その首が、ずり落ちた。
続いて力を失った体が倒れる。
「へ?」
僕の間抜けな声と、
「は?」
アーサーの、同じように間の抜けた声が重なった。
続いて、アーサーの脇腹が抉れた。
「っ!!ぐっ……」
驚きと共に、アーサーが呻き声を出してその場に蹲った。
と、その体が蹴り飛ばされる。
「あら、口ほどにも無いのね」
続いて、そんな女の子の声。
聞き覚えのある、声。
「なん、だ、おまえ!?」
アーサーが声をあげた。
「というか、ギフトだけはいっちょ前なのに、弱いのね」
その視線の先には、シスターが立っていた。
アンジュだ。
その手には、剣があった。
たったいまジェニーの首を切り落とし、アーサーの脇腹を抉り、その血を吸った剣だ。
アンジュは、ゾッとするほど冷たい目をアーサーに向けた。
そして、剣の刃をアーサーの首筋に押し当てる。
「剣聖なんて名ばかりの勘違い君」
扇情的な声で、アンジュはアーサーに囁いた。
そして、僕を見て、
「彼の価値を見誤ってくれていてありがとう。
でも、貴方はこのゲームには相応しくない。
だから、退場してね」
そんなことをアーサーに向かって言った。
彼の喉に当てた剣が、ゆっくりと横に引かれる。
アーサーが、僕を見た。
恐怖と、泣きそうな顔をこちらに向けてきた。
僕は思わず、
「ま、まって!!」
叫んだ。
でも、そんなことお構い無しにアンジュはアーサーの息の根を文字通り止めた。
アーサーは、首から噴水のように血を吹き出して、痙攣したかと思うと動かなくなった。
「探したのよ。
さぁ、私と一緒に聖杯を探しましょう!」
アンジュは二人の血に濡れながら、妙なうつくしさがあった。
カーリーさんとはまた違った妖艶さだ。
「どうして」
僕は、アンジュとその足元に転がる、もう動くことの無いアーサーとジェニーを見た。
「?
あぁ、この二人?
だって見苦しかったんだもの。
ウザイって言えば伝わりやすいかしら。
利用するなら利用するって言わなきゃ。
私、こういう連中見てるとイライラするの。
それこそ、つい殺しちゃうくらいにね」
「……っ」
「お友達を殺しちゃったのは謝るわ。
でもね、聖杯探しはこういうゲームなの。
命懸けなのよ」
違う。
そう言いたかった。
たぶん、違う。
勇者はそんなこと考えずに、このゲームを考えたはずだ。
こんな血なまぐさいことになるなんて、想定していなかったはずだ。
だって、最初は子供でも参加できたのだから。
「なんで、聖杯探しのルールが変更されたか知ってる?」
僕の考えを読んだのか、アンジュが聞いて来た。
「水面下で、聖杯をさがす者たちの暗殺が相次いだとされている。
大神殿としても聖杯を手に入れたかったけれど、それ以上に死者の数が想像以上に出た。
だから、大神殿は独断でこれらのルールを設けたとされている。
少なくとも、まだ幼い子供が犠牲になることは避けられる。
そして、聖杯探しに参加しない者たちにして見れば、どこで誰が死のうが関係ないもの。
犠牲となるのは、聖杯探しに参加してる者たちだけにしぼられる」
それは、都市伝説のはずだった。
噂には聞いていた。
でも、ただの陰謀論だと思っていた。
「そして、ギフト発現の儀式をになっている大神殿は、スコアボードにのるような人物が現れても把握出来る。
さぁ、お喋りはここまで」
アンジュは剣を鞘におさめると、僕の方へ歩み寄り腕を掴んできた。
「冥府帰りのパーティが、スコアボードに載った。
そして、それは広く知られてしまった。
なぜ、この二人が貴方を待ち伏せ出来たかわかる??」
アンジュに腕を引っ張られる。
そのまま、僕はどこぞへと引きずられていく。
彼女の説明は続く。
「貴方たちは監視されてた。
聖杯を求める者たちにね。
何故かあえて放置してたみたいだけど。
ホードゥアレの森に入るところを、聖杯探しをしてる連中に見られていた。
勘が良ければ、これだけで他の場所にも行くだろうとわかる。
とは言っても、ホードゥアレの森を出て直ぐに貴方は消えてしまったんだけどね。
呆然としたオルフェウス達が、森の出口付近に残されていたと、私にも報告がきた。
それからオルフェウス達は、貴方と、そして何かを探し回っていた。
でも、見つけることは出来なかったみたい。
やがて諦めて、この墓地に向かったことがわかった。
それに気づいた、クランやパーティが人を向かわせた。
そして、その中で一等だったのがあの二人」
それから、アンジュは一度言葉を切った。
「オルフェウスのパーティの新人が消えた。
これでスコアボードが更新され、けれど新人の名前が出なかったら、スライムでもそれがどういうことなのかわかる。
貴方が、最初の謎を解きそして初めて鍵を手に入れたパーシヴァルであり、第二の鍵も手に入れた存在だってね。
これが何を意味するか、わからないわけじゃないでしょう?」
なるほど、だから早くこの場を離れようとしてるのか。
その時だった。
遠くから悲鳴や叫び声が聞こえてきた。
同時に魔法で、派手にドンパチしている音も届いた。
「ゲーム参加者同士の殺し合いが始まった」
アンジュの、僕を掴む手の力が強くなった。
僕は音の聞こえて来た方を振り返る。
みんなが世界を手にしたがっている。
みんなが王様になりたがっている。
普通は、そうなんだ。
だから、きっと、僕が異端なんだろう。
僕は、手に入れられるものには興味がない。
ただ、見てみたい、それだけでここにいる。
人を殺してまで手に入れたいとは、1度も考えたことはなかった。
「みつけたっ!!」
突如、そんな声が上から、空から降ってきた。
アンジュが、上を見た瞬間。
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「手間取らせんな!!」
どちらも聞き覚えのある声だった。
ミカリと、オルだった。
僕の腕を掴んでいたアンジュの手が、離れる。
続いて、武器を手にしたウェイチがアンジュに襲いかかっていた。
アンジュはその攻撃を難なく避ける。
その避けた先へ、ミカリが攻撃魔法を叩き込んだ。
「ちっ!」
アンジュが、舌打ちをして僕を見た。
僕も、アンジュを見た。
そのアンジュの手には、僕が肌身離さずにおいた手帳があった。
それをヒラヒラと見せつけてくる。
「あ、それ」
僕が何か言う前に、アンジュは笑みを浮かべて言ってきた。
「これ、貰っていくわね」
仕方ない、とばかりにそう言ってアンジュは立ち去った。
それをウェイチが追いかける。
その背を見送る。
「おい、怪我はないか?」
オルが淡々と聞いて来た。
「はぁ、まぁ大丈夫です」
そう答えて、僕はアーサー達のことを思い出した。
そちらに向かおうとする。
自分でも、なんでそうしようと思ったのかはわからない。
それを、オルに止められた。
「おい、そっちはダメだ!!」
「でも!アーサーが!
それに、ジェニーも!!」
僕はパニックになっていたんだろう。
そんな僕に、ミカリが近づいてきて、
「ごめんね」
なんて言って、魔法をつかった。
僕は睡魔に襲われ、すぐに意識を手放したのだった。
遠くでウェイチが、
「悪い、逃がした」
そう言っているのが聞こえた気がした。
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