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第一章

ゲームスタート

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『画面の前のキミ、そこのキミだ。違う違う、小説の中の話じゃなくてだね…
 これを読んでいるキミのことなんだが…まぁ、いいか、話を進めなきゃだ。
 ちょっと質問があるんだけど…キミさ、ゲームとかする?
 ふむ、そうだな、例えばモンスターが居る世界を勇者として魔王を倒す物語!とか。
 狭まる範囲の中で、オンラインのプレイヤー相手に銃を撃ったり撃たれたり!
 経験がある程度でも全然構わないんだが、ちょっと力を貸してくれないかい?
 と言っても大変なことを頼む訳じゃないよ?
 読破よみおえてくれるだけでいいんだ。
 ちょっとした、けれど長い物語をね。
 とは言え、時間は有限。話は無限だ。
 僕も出来る限りのことはするつもりでいるから。
 だからちょっとばかりずるくて一方的な僕はこう言おう。
 キミのお時間を拝借、だ。』 
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