異世界の救世主になろう!~主役はやっぱりヒーローだ~

☆ウパ☆

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異世界の抱負

1-4 魔法について

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「...遅いな~娘さん。」

真は独り部屋でエルフ王の娘を待っていた。現在、23時を回っている。

「(話をするだけに何をそんなに準備してるんだか...まあ、邪神と話するとなればそれなりに覚悟必要だよな...生の滅亡か...興味ないなぁ、それより世界征服して自分の国を作るとかなら楽しそうなのになぁ...)」

その時扉がノックされ、真は自分で作った国の想像を頭から消し、入室を許可した。

「し、失礼します...」

扉の向こうから力のない少女の声が聞こえた。扉を開いてその声の主が入ってきた、髪はロングの金髪、とても美人で身長は145くらい、肌はとても白く薄いレースカーテンの様な服を着ており、中の下着が嫌でも見えてしまう。

「(なんだ、あの格好は...エロス!)」
「お初にお目にかかります、第一王女ペシェルです。」
「そうか、君がペシェルか。まあまあ、ここに座って。」

兎に角、格好はこの国特有のパジャマと考えて、話がしやすいよう真が座っているベッドの隣に座って貰うこととする。
そして、しばし沈黙が流れた。

「(気まずい、てか何を話たら...エルフと話をした事なんてないぞ!てか、エルフって美形なんだな~)」
「邪神様...?」
「あ、えと、君16なのにもう婚約してるんだってね、大変だね~。相手は?やっぱり一国の王子様とか?」
「いえ、エルフの貴族です。」
「へ、へ~。」

そしてまた沈黙、時間だけが虚しく過ぎていく。

「(ええい!こうなればもう本題に、入るしかない!)」

「あの、今日君をここに呼び出したのは...」
「承知しています...」
「え、あ、そうなの...エルフって心読めたりするの?」

疑問を投げかける前にペシェルはレースカーテンの様な服をスルスルと脱ぎはじめる。その光景を目の前でされた真は一瞬何をしているのか理解出来なかった。

「きゃー!!なにしてんの!!」
「と、申されますと...」
「いいからその、服を着て!!そんな、見せないで!!」
「も、申し訳ありません!私の様な粗末な物が!」
「そういう事じゃない!!いいから着て!お願い!」

◆◇◆

「魔法の事ですか...」
「そうそう、で、エルフの王女の君なら色んな魔法、つまりなにか特殊な魔法だったりとかも知ってるかなと思って。なにか知ってる事あれば教えて欲しいんだけど。」
「も、勿論多少なら知っておりますが、私などの知識ではごく一部でしかありません。」
「良いよ良いよ、何でも話してみて。」
「そうですね、魔法は色々な分類に分けられます。まず属性ですね、火、水、風、土、雷、光、闇、そして無。この属性は全ての生物に一人一つ必ずあります。」
「ほうほう、RPGっぽいね。ちなみに俺の属性は分かるかな?」
「はい、この指輪、《鑑定の指輪》を付けますと...」
「ちょっと貸して!」
「え、はいどうぞ。」
「おぉ、コレが俺のステータス。」

まるで目の前に液晶テレビが現れた様に様々な表示が浮かび上がる。

─────────────────
名前:シン

年齢:17

種族:邪神

属性:無

Lv:60(×1050)/???

《ステータス》
HP:2640(×1050)/2640
MP:3000(×1050)/3000
ATK:240(×1050)
DEF:300(×1050)

《サブステータス》
敏捷:136(×1050)
知力:74  (×1050)
幸運:35

《ユニークスキル》
・ステータスフリーアップ

《装備スキル》
・鑑定

─────────────────

「(ほー、こりゃ凄い、日本語表記だ。って名前がシンになってる!いや、確かに自分で名乗ったけども...種族、邪神て!ふざけんな!カッコイイから許すけど!属性は無か...こうやってステータス見るとやっぱチートなんだなこれ。って幸運は上がんないかぁ、まあ上がってたらいよいよやばいけど。)」

「どうですか?」
「あ、あぁ、なんか俺レベル上がってんだけど何でだろう。」
「誰かと戦ったとかはありますか?」
「ここに来る時エルフ達に魔法を雨のように浴びせられたな...それのせいか?」
「多分それだと思います...すみません。」
「いや、別に君が謝ることじゃないし!それより、レベルの上限が分からないんだけど...」
「本当ですか?」
「参考までにに君の鑑定していいかな?」
「どうぞ」

─────────────────
名前:ペシェル・ダリシアン

年齢:16

種族:エルフ

属性:風

Lv:328/999

《ステータス》
HP:14680/14680
MP:16530/16530
ATK:1270
DEF:1576

《サブステータス》
敏捷:548
知力:742
幸運:630

《ユニークスキル》
なし

《装備スキル》
・魅了

─────────────────

「レベル高っ!ん、魅了の服って...」
「あ、ち、違うんです!それは...」
「...まあ、いいや。それより説明続けてくれよ。」
「はい、次に分けられる分類は系統ですね大きく五つに分かれます。」
「五つ?」
「一つ目は魔力系、火属性であれば《火球ファイヤーボール》といったものが王道ですね。」
「つまり、魔法で直接攻撃みたいな?」
「はい、そして二つ目が探知系、一般的なものは《千里眼せんりがん》とかでしょうか。」
「なるほどね」
「三つ目が付与系、火属性の魔力を剣に付けたり、肉体強化の魔法を付けたりとかします。」
「うんうん。」
「四つ目が回復系です、その名の通り傷の手当や足りなくなった魔力を補給できます。」
「便利やね~」
「五つ目が召喚サモンです。自分より強さが下のものを召喚したり、魔物なんかを使役することも可能です。」
「ペットか、欲しいな...」

「後は魔法のランクですね。下位級、中位級、上位級、超位級、英雄級エピック伝説級レジェンド神話級ミステリという感じですね。まあ、今まで人種からは英雄級エピック以上の魔法を使えた人は誰一人いませんし、超上位ドラゴンでも伝説級レジェンドを使えるのは片手で数えるほどしかいないと思います。」
「じゃあなんで神話級ミステリなんて魔法があるって分かるんだ?」
「かつて、一度邪神が使ったと言われているからです。」
「ふーん、てかドラゴンいるんだ!流石異世界!」
「ドラゴンに興味をお持ちですか?」
「ああ、結構童話とかで悪役として出てくるからな、会ったらペットにでもしてみるかな...」
「ドラゴンをペット...ですか...」
「しかし、神話級ミステリなんて大層な名前だな。あるかどうかも分からないからミステリか...ちなみに君の考えを聞きたいんだけどなんで人種は英雄級エピック以上を使えないんだと思う?」

その質問に、彼女は今までの可愛らしい顔から真剣に何かを考え始めた引き締まった顔になった。なにかをじっと見つめるように下を向いて口元に手を当てていたが何か思い至ったのか再び話し始めた。

「恐らくですが、神話級ミステリをやろうと思えば難しい話ではないと思うんです。」

「そうなの?」
「はい、恐らく。魔法というのは手順さえ分かれば誰でも使えますから。でも、今まで使えなかった大きな理由は使用者の魔力量だと思います。」

「魔力量?」
「つまり、先程鑑定の指輪で見たとおり人にもエルフにも魔物にもMPという物が存在します。」
MPマジックポイントか。」
「ええ、ここからはあくまでも仮説です。その神話級ミステリの魔法は一度の使用に私達では想像出来ないほどの莫大なMPマジックポイントが必要で今までの使用者はそのMPマジックポイントが足りず、発動しなかったんだと思います。」
「なるほど、筋は通っている。(...だとすれば、MPマジックポイントの保有量をほぼ無限に持てる俺は使えるかもしれないのか?)」

充分有り得る、例えば真が《1000000000000倍》とか言えば、その分、真のステータスはとてつもなく跳ね上がるハズ。ならばそれを使えるようにするにはまず手身近な魔法から覚えなくては...

「ペシェル!朝までに出来るだけ魔法を覚えたい、付き合ってくれ!」
「か、畏まりました!」
「長い夜になるぞ~」
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