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しおりを挟む「わあ! ジャック・オー・ランタンのお菓子だぁ!」
「コウモリのお菓子もあるよ!」
「こんぺいとうも!」
菓子箱を開けた子どもたちは、みんな歓声を上げている。
「さあ、みんな。お茶が入りましたよ。テーブルに着いて、お菓子をいただきましょう」
職員の声に、子どもたちは一斉にテーブルに……、着かなかった。
その前に。
悪魔の格好をした少年が、指揮者のように手を挙げる。
全員が笑顔で、大きな声を張り上げた。
「ななうら よしきさん、ありがとう!」
「え? あ?」
「芳樹さん、お返事は?」
「あ、ああ。どういたしまして。こちらこそ、喜んでくれてありがとう!」
ぱちぱちぱち、と職員の拍手が鳴り、子どもたちはにっこり笑うと、ようやくテーブルに着いた。
芳樹は、してやられた、という風に青葉を見た。
「どうですか? 感想は?」
利発で小癪な少年は、満足げな笑顔だ。
「最高の、ハッピー・ハロウィンだよ。ありがとう」
「お菓子、僕たちの分もあるんです。職員さんの分も。みんなで、いただきましょう」
「君は本当に有能な秘書だなぁ」
芳樹は、子どもたちの輪に混ざり、一緒になっておやつを楽しんだ。
今までで、一番素敵なハロウィンだった。
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