金曜日の少年~「仕方ないよね。僕は、オメガなんだもの」虐げられた駿は、わがまま御曹司アルファの伊織に振り回されるうちに変わってゆく~

大波小波

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「駿の口に出すとなると、それなりに動くぞ。いいのか」
「大丈夫です」
 駿は四つ足になり、顔を前に突き出した。
 そのまま、口淫を続けている。
 そんな姿を見降ろしながら、伊織はゆっくり腰を動かした。
「っん。ぅぐ、んんッ、ふぅんッ」
 駿の甘い声は、柔らかな喉奥は、伊織を狂わせた。
 あまりの快楽に、めまいがする。
(これほどまでに、私から情欲を引き出した存在は、かつて無い……!)
 伊織は、それでも鋼の精神力で、自らを制御した。
 性欲の赴くまま、激しく腰をやりそうな自分に、手綱をかけた。
 ただゆっくりと、優しく抽挿を続けた。
(自分から欲しがったりして、淫乱だと思われたかな)
 駿は、そんなことを思いながら伊織を受け止めていた。
 でも、せめてこれくらいしてあげたい。
 僕に発情期が来るまで我慢してくれる、伊織さまのために。
(ううん、違う)
 それもあるけど、正直なところ僕の体が疼いてたまらないんだ。
 見悶えるほど伊織さまが欲しいのに、体の、心のどこかが拒絶していることが悲しくて。
 だから、その代わりが欲しいんだ。
 伊織さまをお腹で受け止める代わりに、口で受け止めたいんだ。
「駿、そろそろ出るぞ」
 伊織さまの声。
 少し、上ずってる?
 感じてくれてる?
 そして、駿の口いっぱいに伊織の情愛が注がれた。

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