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1話 少年たちのバトル
驚愕の朝を終えて、駿は昼休みの校内を歩いていた。
「伊織さまのバレンタインデーが、あんなに凄いとは思わなかったよ」
改めて、伊織の人気の高さを見せつけられた気がしていた。
彼は、大勢の人々の推しなのだ。
「僕だけの恋人になってもらうなんて、やっぱり無理なんじゃないかな……」
そんな弱気を胸に、駿は伊織を訪ねて生徒会室へやって来た。
昼食の世話も、従者の務めだ。
ところが、部屋の中から会話が聞こえる。
伊織と、他に誰かがいるらしかった。
「篠崎さんかな?」
お邪魔しては悪いと、音を立てないように、そっとドアを開けた駿は、心臓を掴まれたような心地になった。
そこには伊織と、もう一人の少年がいた。
篠崎ではない。
駿の知らない生徒だ。
そして、その二人の距離はやたらと近い。
いや、近いというより、すでに触れ合っている。
「好きだよ、蒼羽」
「伊織さまぁ……」
伊織さまが。
伊織さまが、誰か知らない人とキスを!
「もう、行きたまえ。間もなく金曜日の少年がやってくる」
「はい」
駿は、慌てて身を隠した。
ドアを開けて出てきたのは、目鼻立ちのハッキリとした美少年だった。
まだドキドキと弾む胸を押さえていると、伊織の声がした。
「駿、いるのなら入って来たまえ」
のろのろとドアを開け、駿は生徒会室へ入った。
「伊織さまのバレンタインデーが、あんなに凄いとは思わなかったよ」
改めて、伊織の人気の高さを見せつけられた気がしていた。
彼は、大勢の人々の推しなのだ。
「僕だけの恋人になってもらうなんて、やっぱり無理なんじゃないかな……」
そんな弱気を胸に、駿は伊織を訪ねて生徒会室へやって来た。
昼食の世話も、従者の務めだ。
ところが、部屋の中から会話が聞こえる。
伊織と、他に誰かがいるらしかった。
「篠崎さんかな?」
お邪魔しては悪いと、音を立てないように、そっとドアを開けた駿は、心臓を掴まれたような心地になった。
そこには伊織と、もう一人の少年がいた。
篠崎ではない。
駿の知らない生徒だ。
そして、その二人の距離はやたらと近い。
いや、近いというより、すでに触れ合っている。
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伊織さまが。
伊織さまが、誰か知らない人とキスを!
「もう、行きたまえ。間もなく金曜日の少年がやってくる」
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駿は、慌てて身を隠した。
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のろのろとドアを開け、駿は生徒会室へ入った。
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