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ドクターコースに進むため、大学へ再び入学した者。
医師になるべく、レジデントになった者。
考古学を究めようと、博物館の学芸員になった者。
そして優弥は、ヴァイオリン留学への道を選んだ。
「優弥くんったら、すごいんだよ。昨日、お別れの前に一曲聴かせてくれたんだけど」
穏やかな性格の優弥は、これまで琉果の前で、柔らかな曲ばかり弾いていた。
ドヴォルザークの『ユーモレスク』に、シューマンの『トロイメライ』。
サティの『ジムノペディ第1番』に、バッハの『G線上のアリア』。
それが昨日は突然、パガニーニの『24のカプリース』を披露したのだ。
ヴァイオリン奏者が高い技巧を求められる、難曲として知られている。
優弥はその華やかな曲を、琉果へ贈って去って行った。
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