恋は突然に愛は永遠に 【若当主アルファ×訳ありオメガ】 ~ツンデレ同士の両片思いは、実るんですか?~

大波小波

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「すっごく難しそうな曲だったよ。でも優弥くんは、ニコニコしながら弾いてたんだ」
「それは良かった」
 大好きなヴァイオリンを、これからは思いきり弾けるのだ。
 優弥は、希望に胸を膨らませて、この国を発ったのだろう。
「琉果は、どうだ?」
「ぅん? 何が?」
「学校にも、そろそろ慣れてきたんじゃないか? 何か心惹かれるものを、見つけたのか?」
「まだ、よく解んない。でも、学校は楽しいよ!」
 拓真の勧めで、琉果は高等学校へ進学した。
 受験勉強は、難航したが。

『あぁ! 僕、もうダメ! 二次方程式の公式なんか、覚えてないよ!』
『大丈夫だよ。繰り返し問題を解いていくうちに、また身に着くから!』
『僕が浪人したら、水瀬さんが怒られるよね。今のうちに、謝っておくよ。ごめんなさい!』
『私も琉果くんも怒られないから! だから、ほら。この問題を解いてみよう!』

 家庭教師はちゃんといたのだが、この調子で水瀬まで巻き込んでの大騒ぎだった。

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