二つの顔を持つ二人 ~イケメン俳優×カフェの少年~ 彼の前でなら本当の自分を見せられる

大波小波

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「良かったじゃないですか!」
 これは、颯真のマネージャーが、思わず発した本音だ。
「どこが良いんだよ!? 言ってみろ!」
 颯真に胸ぐらを掴まれ、マネージャーは両腕を素早く挙げた。
 彼の『降参』のポーズだ。
 だが、解放されたマネージャーは一歩下がって、さらに本音を放ちまくった。
 これまでの鬱憤を、晴らすかのようだった。

「一般人に熱を上げて、どんだけ仕事を無くしたんです!?」
「ちょっと、整理しただけだろ」
「この前も、ラブシーンは嫌だ、なんて言って、撮影を放り出して!」
「あれは、向こうの契約違反だろ」
「いくら五条さんでも、もうヤバいかもしれないんですよ!」
「干されても、また挽回すりゃいいだろ」

 仕事が無い方が返って都合がいい、とまで颯真は言った。
「今から、郁実のリハビリが始まるんだ。誰かが、傍についてなきゃ」
「まさか、五条さん。あなたが、その誰かさんになるつもりですか!?」
「もちろんだ」
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