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しおりを挟む下へ降りながら、了は遥に説明をした。
「地下2階は、一般会員からさらに上級の、シルバー会員用の個室がある」
「さらに上級」
「そうだ。商品のサービスも、もっと手厚いものになる」
「あの。例えばどんな……」
一般会員で、フェラをやらされたのだ。
遥は、腰が退けていた。
しかし了はそれには答えず、ただ個室のドアを開けた。
室内に入り、目に飛び込んできたのは、大きなベッド。
(ああ、やっぱり。そういうことを、やらされるんだ)
「飲食のサービスは変わらないが、ここでは挿入を除く性行為が許される」
「はい」
挿入はない、と聞いて少し気持ちが軽くなった遥だ。
そんな彼に、了は意地悪なことを言う。
「油断するなよ。ここに来る客は、変わった性癖を持つ人間が多いからな」
「た、例えば?」
ふむ、と了は設えられた棚の道具に目をやった。
そして、大型犬用の首輪と革製のリードを手にした。
「では、イヌになってもらおう」
「イヌ、ですか?」
「そうだ。まずは制服を脱げ。イヌは基本、裸だ」
「は、はい」
(うう。恥ずかしいよぅ)
しかし、さっきまで了にはフェラをしていた遥だ。
それに比べれば、とアクアスーツを手早く脱いだ。
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