月まで連れてって 恋に戸惑う闇クラブオーナー・アルファ×弟の為に身を売る健気・オメガ ~上下関係を越えた愛が生まれる~

 南海 遥(みなみ はるか)は、自称20歳のオメガ少年だ。
 夜の歓楽街にある『ボーイズクラブ・コーラル』で働いている。
 しかし彼は、その地下にある高級闇クラブの『商品』として勤めることを決意する。
 弟・航大(こうた)の治療費と手術代を稼ぐためだ。
『商品』は、お客様に何を要求されても拒めない、性玩具とならねばならない。
 そんな遥に、闇クラブのオーナーである、葛城 了(かつらぎ りょう)が直々に面接テストを行った。
 次々と繰り出される、厳しく激しい性的な行為のテスト。
 全てを耐え抜いた遥に、了は合格の言葉と共に優しい声を掛けていた。
 このビルに働く人間は、全員が了にとって金儲けの道具だった。
 だが、遥には何か別の感情を覚えたのだ。
 その後も何かと遥を気に掛け、了は行動するようになる。
 気晴らしになればと、リゾートパークのナイトパレードに連れて行ったり、食事に誘ってみたり。
 しかし、それらは遥にとっては束の間の夢でしかない。
 彼は格安アパートに暮らし、日中もコンビニのバイトをするほどの苦しい生活をしていたのだ。
 ただの金持ちの自己満足に気づかされた了は、遥の為に本腰を入れて支援を始める。
 次第に二人の心を、特別な人間が占め始めた。
 遥の心には、了が。
 了の心には、遥が。
 恋は進み、愛に変わり始める……。
 
 
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