ケンカで停学&原付バイクを大破させたヤンキー高校生・木戸 昂生は、母親から高額な修理代を立て替える条件として、隣の家に住む逢沢 透の「登下校&校内サポート係(介助)」を強制的に押し付けられる。
透は一年前の大事故で足を負傷し、一年留年して復学してきたばかりの「一つ年上の車椅子の先輩」だった。
怪我人を気遣おうとした昂生だったが、初日の朝に出迎えた透は「五分遅刻だぞ、駄犬」「年上なんだから敬語使え」と、初対面から超絶上から目線の毒舌全開。
周りからの憐れみや同情を一切拒絶し、高慢に振る舞う透と、それにブチギレながらもバイクのために車椅子を押す昂生。最悪の力関係から、二人の凸凹なスクールライフが幕を開ける。
【キャラクター紹介】
木戸 昂生(きど こうせい)高校2年生(16歳)
ヤンキー / 直情型・体力バカ / お人好しな大型犬
金髪に乱れた制服、喧嘩っ早いが「売られたケンカを買う」タイプで筋は通す。
バイクの修理代とお小遣いのために渋々透のパシリを引き受ける。
逢沢 透(あいざわ とおる)高校2年生(留年のため17歳)
車椅子の秀才 / 超毒舌・プライド高め / 頭脳派
事故前は陸上部で短距離の県選抜候補だったが、大事故により車椅子生活に。
「同情されるくらいなら嫌われた方がマシ」と心を武装しており、周囲を寄せ付けない冷徹な態度をとる。
文字数 24,055
最終更新日 2026.09.01
登録日 2026.08.26
政略結婚から逃れ、最愛の恋人・創介(β)と生きる道を選んだ晴(Ω)。
晴は創介への操と誓いの証として、他のαを拒絶する『番防止の首輪』を嵌め、郊外の一軒家で慎ましくも温かい同棲生活を送っていた。
しかし、3年前に起きた重度ヒートの事故以来、晴のヒートのピーク時は「視覚刺激を遮断する」という名目で真っ暗な寝室に閉じ込められるようになる。
暗闇の中で無言のまま激しく自分を抱き、熱を鎮めてくれる相手を創介だと信じ切っている晴。
でも、実際は……。
二人の「優しい嘘」の中で幸せを信じる晴――誰も悪くない、歪で切ない共犯関係の檻が幕を開ける。
柊木 晴(ひいらぎ はる) / 23歳・Ω 家具職人。
創介への愛と操の証として『番防止の首輪』を身につけている。
瀬名 創介(せな そうすけ) / 23歳・β
晴の同い年の恋人(会社員)。
瀬名 律希(せな りつき) / 20歳・α
創介の実弟(現役大学生)。
文字数 16,904
最終更新日 2026.09.01
登録日 2026.08.25
学費、生活費、そして実家の弟妹への仕送りのために、日夜いくつものアルバイトを掛け持ちする超多忙な貧乏苦学生オメガの橘 草太。オメガとしてのロマンスや「運命の番」なんておとぎ話だと切り捨て、日々の生存に必死な彼の通う大学に、ある日驚天動地の噂が駆け巡る。
それは、アメリカの有名大学を飛び級しまくり、12歳にして大学の特任研究生として招かれた天才少年がやってくるというものだった。
キャンパスに現れたのは、クォーターで金髪青目、まるで生きているお人形のように美しく、しかし身長153センチとちんまりした少年、光瀬川 アレクサンダー レオ。
大人の教授たちを相手に生意気に指図するレオだったが、草太を見た瞬間に「運命の番」だと確信し、感情を昂らせて猛烈なプロポーズを敢行する。
しかし、毎日の過労と安物の抑制剤のせいで感覚がバカになっている草太は、アルファであるレオのフェロモンを完全にスルー。「一生懸命背伸びしてプロポーズごっこをしている可愛い子供」と完全に勘違いし、みかんジュースを握らせて頭をよしよしと撫でまわしてしまう。
子供扱いされて耳まで真っ赤にして悔しがるレオと、別世界のお坊ちゃまの戯れ言だと全く相手にしない草太。あまりにも噛み合わない二人の「運命」が、ここから動き出す——。
■ キャラクター紹介
橘 草太(たちばな そうた) / 20歳 オメガ
身長173cm。すっきりとした長身だが、働きすぎで少し細身。
両親はベータで、突然変異のようにオメガとして生まれた。実家が貧しいため、奨学金、自身の生活費、弟妹への仕送りのためにスケジュールアプリがカラフルに埋まるほどバイトを掛け持ちしている。病院の抑制剤を買う余裕がなく、市販の安物で誤魔化しているため感覚が鈍い。
素朴で親しみやすく、健気で面倒見がいいお兄ちゃん気質。経済的な余裕のなさから、恋愛や運命に対しては非常に現実的(冷めている)。
光瀬川 アレクサンダー レオ(みつせがわ あれくさんだー れお) / 12歳 アルファ
身長153cm。金髪青目のクォーターで、天使やお人形のような美少年。
日本最高峰の富と権力を持つ「光瀬川財団」の御曹司。アメリカの大学を飛び級し、日本の大学へ「特任研究生(教授補佐)」としてやってきた超天才児。
基本は大人びていて冷徹、傲慢なまでの自信家。しかし草太の前では、子供扱いされてムキになったり、独占欲や嫉妬でヤキキモキしたりと、年相応の可愛らしい一面(と、将来の大物スパダリの片鱗)を見せる。
文字数 92,433
最終更新日 2026.09.01
登録日 2026.07.13
猛暑が落ち着き、秋の気配が混ざり始めた九月の雨の日。
主人公・水野瑛(みずの・えい)は、亡き夫・雄大(ゆうだい)の三回忌法要を終えた。
この春から県外の大学へ進学し、一人暮らしを始めた息子の結人(ゆいと)を駅まで見送り、静まり返った古いアパートへ一人帰宅した瑛。息子の靴も消え、雨の音だけが響く部屋で、瑛はふと「夫の声」が思い出せなくなっている自分に気づき、激しい寂しさと恐怖に襲われる。
あんなに愛し、毎日体温を感じていたはずなのに、時間が経つにつれて雄大の存在が少しずつ「過去の綺麗な思い出」へと変わっていく――。
遺影の前で一人佇みながら、瑛は彼と初めて出会った高校時代の雨の日を思い出す。
オメガと判明し、優秀なアルファの弟ばかりを偏愛する両親から見捨てられて荒れていた自分に、「俺のマネージャーになってそばにいてほしい」と真っ直ぐに手を差し伸べてくれたのが、一つ年下の特待生・雄大だった。
あの日から二人で駆け抜けた眩しい青春と、深めてきた愛。
止まってしまった時間の中で、瑛の「最後の恋」のあとの、静かで切ない日々が幕を開ける。
文字数 36,058
最終更新日 2026.08.27
登録日 2026.08.14
夜の街で売りをしながら野良猫のように生きるオメガのノア。ある深夜、別の客をとったことに激怒したパトロンの中年アルファと路地裏で激しい喧嘩になり、暴力を振るわれていたところを、背中にベースを担いだ青年・ジン(アルファ)に救われる。
ジンはノアの首に巻かれた『番防止カラー』やオメガであることに一切興味を示さず、怪我をしたノアを自身のボロアパートへ連れ帰り無愛想に手当てをした。体を差し出して交渉をしようとするノアに対し、ジンは「怪我人が色目使ってんじゃねぇ、ウザい」と一蹴。
アルファに依存しながらも嫌悪してきたノアと、音楽だけに情熱を注ぎオメガに興味を持たないジン。互いに本名も過去も知らぬまま、歪んだベースの音が響くボロアパートで、ふたりの奇妙な同居生活が幕を開ける。
キャラクター紹介
ノア(源氏名)/ 本名:非公開 オメガ(Ω)
外見:金髪メッシュ、刺青、ピアス。小柄だが引き締まった体。首には『番防止カラー(ゴツめの革と金属の首輪)』を常時着用。
特徴:10代のトラウマからアルファを嫌悪しているが、高価な抑制剤や首輪の維持費を稼ぐため、割り切って体を売る日々を送る。
ジン(バンド名・愛称)/ 本名:仁史(ひとし) アルファ(α)
外見:高身長、無造作な黒髪、耳に複数の銀ピアス。昼の解体・土木作業のバイトで鍛え上げられた無駄のない体躯。
特徴:売れない3ピースバンドのベーシスト。実家は裕福なアルファの家系だが、音楽活動を猛反対されて絶縁状態(金銭援助ゼロ)。生活費は切り詰めているが、バイト代はすべて音楽機材に注ぎ込んでいる。
ジンのバンドメンバー(3ピースバンド)
サク(朔)/ ギター&ボーカル ベータ(β)
特徴:バンドのムードメーカー的存在で明るくフランク。
トウヤ(透矢)/ ドラム アルファ(α)
特徴:大柄で無骨なドラマー。
文字数 24,754
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.07.30
35歳の売れないバンドマン・春正(はるまさ)は、音楽を言い訳にして甘え続け、7歳年下の会社員の恋人・千秋(ちあき)を深く傷つけていた。千秋の悲痛な訴えに向き合わなかった結果、千秋はお見合いをすると告げて同棲先のアパートを出ていってしまう。
失恋の絶望のなか、春正が千秋への未練をぶつけて作った曲が、皮肉にもSNSでプチバズり。チャンスが到来するものの、部屋で一人めそめそと泣き崩れる春正のもとに、バンドの現役大学生ドラマー・陸(りく)が突撃。「失恋に浸るのタイパ悪すぎっす。今すぐこのバズをビジネスに変えましょう」と冷徹な正論で詰め寄られ、春正は涙を流しながら、曲作りを強制スタートさせられるのだった――。
春正(はるまさ) / 35歳 / バンドマン(Vo. & Gt.)
昼夜バイトを掛け持ちする不器用な男。千秋を失って初めて自分の甘えに気づき、大人の男として這い上がろうと覚悟を決める。
千秋(ちあき) / 28歳 / 会社員(商社勤務)
春正の元恋人。男同士の不確かな未来と孤独に耐えかね、実家に帰ってお見合いをすることに。
文字数 26,514
最終更新日 2026.07.23
登録日 2026.07.10
浅倉哲弘(あさくら・てつひろ)は、21歳にして独自開発の投資AIで莫大な利益を叩き出すスタートアップ企業の天才CEO。彼の人生はすべて、数式と確率論によって完璧に支配されている――はずだった。
ある春の日、大学のキャンパスで一人の美しいオメガ、蓮見絢(はすみ・じゅん)と衝突したことで、哲弘の完璧な脳内CPUはフリーズする。それは、現代の生物学において数億分の一の確率で発生するという『運命の番』だった。
白百合の匂いを纏い、首元に古い抑制カラーを巻いた絢には、ある「暗い過去」があり……?
実家の母を取り巻く騒がしい大人たちを巻き込みながら、若き天才アルファが人生最大の『投資(初恋)』にすべてを賭けて挑む、甘くてカオスなオメガバース・スピンオフ!
【登場人物紹介】
■ 主要人物
浅倉 哲弘(あさくら てつひろ)/ 21歳・α(アルファ)
大学に通いながら、自興したIT企業のCEOを務める若き天才投資家。経済学とリーガルマインドで生きる冷徹な合理主義者……だったが、絢に出会ってからは一途で狂気的な独占欲を発揮する。中学のバース検査でアルファと判明して以降、ぐんぐんと背が伸び、今では大男二人(御堂・鮫島)と並ぶ体躯を持つ。
蓮見 絢(はすみ じゅん)/ 21歳・Ω(オメガ)
美術系の専門書やスケッチブックを抱える、息を呑むような超美形。哲弘の母(馨)の面影をどこか彷彿とさせるキリッとした涼しげな目元を持つが、その奥には儚い影がある。首元には少し古びた革製の抑制カラーを巻いている。雨上がりの夜にひっそりと咲く白百合のような、ひどく冷ややかで甘いフェロモンを放つ。
浅倉 馨(あさくら かおる)/ 51歳・Ω(オメガ)
哲弘の母。下町の中華料理屋『大龍』でアルバイトする、猛々しくも気高きオメガ。哲弘が世界で一番愛し、尊敬している存在。大人二人からの高級な貢ぎ物を一蹴しては正座させるのが日常。
御堂 公介(みどう こうすけ)/ 47歳・α(アルファ)
敏腕弁護士。馨のことが好きすぎて、現在は哲弘の会社の筆頭株主として「リーガル投資」を行っている。哲弘にとっては中学生の頃からの格好の資金源。
鮫島 烈(さめじま れつ)/ 38歳・α(アルファ)
現役警察官。バキバキの胸筋を持つ体力バカ。御堂と同じく馨にベタ惚れで、哲弘の会社の株主。何かと理由をつけては『大龍』の警護(不審なパトロール)をしようとする。
天国の父ちゃん
馨の最愛の旦那であり、哲弘の父親。いつも賑やかな家族を見守っている。
文字数 29,061
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.06.29
人一倍敏感な五感と他人の感情を察知してしまう気質(HSP)を持ちながら、クラスでもバスケ部でもお調子者の人気者を演じてすり減っている一ノ瀬爽太。
そんな彼の限界を見抜き、物理的なノイズをカットする特製耳栓を作って強引に過保護な理詰めで迫ってきたのが、隣のクラスの数学の天才・羽鳥慧介だった。
👥 【キャラクター紹介】
一ノ瀬 爽太(いちのせ そうた)/ 2年A組
特徴: 180センチ近い高身長、爽やかでスポーティなイケメン。だけど自分に自信がなくて、周囲に威圧感を与えないようにいつも少し猫背気味。
気質: 繊細さん(HSP)。周囲のあらゆる情報(音、視線、他人の微かな不機嫌)をスポンジのように吸い上げてしまい、脳内メモリがパンクしやすい。
羽鳥 慧介(はとり けいすけ)/ 2年B組(理数科特進)
特徴: 学年ダントツのIQを持つ天才児。整ったクールな顔立ちだが、普段は何を考えているか分からないミステリアスな変わり者。爽太限定で凄まじく過保護。
文字数 34,519
最終更新日 2026.07.03
登録日 2026.06.19
ざっくりあらすじ
下町の町中華『大龍』。
絶世の美人オメガ(Ω)である馨は、5年前に亡くなった最愛の夫(β)への純愛を貫き、どんなにハイスペックなアルファ(α)が言い寄ってきても、鉄壁の拒絶を続けている。
そんな馨を狙って毎日店に通い詰め、カウンターで不毛な口喧嘩を繰り広げているのが、敏腕弁護士の御堂と、熱血警察官の鮫島という、2人のアルファ。
しかし、この恋にとち狂った大人たちを裏で完璧にコントロールしているのは、馨の12歳の息子・哲弘だった。
御堂が馨に贈ったスマホをちゃっかり横流ししてもらった哲弘は、持ち前の頭脳を活かし、馨の「無防備な寝顔写真」などを餌に、電子決済での小遣い稼ぎや、家事労働(重い日用品の搬入や買い出し)を大人たちに要求。
「母ちゃんを守る防波堤になりつつ、ついでにチョロいアルファから搾り取る」
12歳の小さなネゴシエーターによる、ハイスペアルファ完全コントロールビジネスがここに開幕する。
主要キャラクター紹介
✦ 馨(かおる)/ 42歳・Ω(オメガ)
立場:町中華『大龍』の住み込みアルバイト。哲弘のオカン。
外見:黙っていれば息を呑むほどの絶世の美人。首元には頑丈な金属製の「番防止用カラー」、左手薬指には亡き夫との結婚指輪。
性格:口を開けば下町のヤンキーばりにガラが悪い。
✦ 哲弘(てつひろ)/ 12歳・小学校6年生
立場:馨と順平のひとり息子。
外見:母親譲りの涼しげで整った顔立ち。
性格:12歳とは思えないほど冷徹、合理的、現実主義。
特徴:作中最強のキレ者。御堂から流れてきたスマホを駆使し、母親に群がる悪いアルファたち(御堂・鮫島)を「カモ」にして資金と物資を毟り取る、頼れる防波堤。
✦ 御堂 公介(みどう こうすけ)/ 38歳・α(アルファ)
立場:敏腕弁護士。
外見:オーダーメイドスーツを着こなす眼鏡のインテリ。
性格:冷徹で論理的(※ただし馨が絡まない時に限る)。
特徴:馨にベタ惚れ。下心で贈ったスマホを哲弘のビジネスツールにされ、言い値で馨の寝顔写真を買い取る、「歩くATM」。
✦ 鮫島 烈(さめじま れつ)/ 29歳・α(アルファ)
立場:交番勤務の熱血警察官。
外見:警察の制服をはち切れんばかりに押し上げる大胸筋の持ち主。
性格:真っ直ぐで単純、絵に描いたような脳筋。
特徴:馨にベタ惚れ。哲弘に「現役警察官なのに〜」と煽られるとアルファの野生が滾ってしまい、特売のドデカ洗剤やメンチカツを2階まで運ばされる、無償の「肉体労働担当」。
明るいΩバースを書きたいです。
文字数 53,916
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.15
お堅いバツイチ公務員の志信(しのぶ)は、思春期真っ盛りの息子・志遠(しおん)が部屋に飾っていた不気味な「アジアのお面」に大激怒。悪質な押し売りを疑い、無理やり志遠を連れて路地裏の怪しい雑貨屋『ナマステ堂』へと乗り込む。
そこにいたのは、ド派手な柄シャツにサングラス、じゃらじゃらとピアスをつけた、どう見ても東南アジア系のマフィア(チンピラ)風の男。激しくドン引きする志信だったが、男がサングラスを外すと、それは20年前、高校時代に親に引き裂かれた初恋の相手・龍生(りゅうせい)だった!
人生で一番会いたくなかった、そして一番会いたかった男との、40代からの切なくも騒がしい「再恋(さいれん)」の物語。
登場人物説明
神谷 志信(かみや しのぶ)41歳
職業:市役所の戸籍住民課
性格:四角四面でプライドが高く、素直になれない。
現状:妻の浮気が原因で2年前に離婚。男手一つで息子を育てるシングルファザー。
沢渡 龍生(さわたり りゅうせい) 41歳
職業: アジア雑貨店『ナマステ堂』の雇われ店長
外見:肩までの長髪、ド派手なエスニックシャツ、じゃらじゃらピアスにサングラスと、怪しさ満点。
性格:自由奔放でフレンドリー。少し意地悪だが、志信のことになると過保護になる。
背景:高校中退後、バックパッカーとして世界を放浪。インドで出会った謎の老人に気に入られ、店を任されて日本に戻ってきた。
神谷 志遠(かみや しおん)中学2年生(14歳)
関係:志信の息子
性格:思春期真っ盛り。父親の堅物な態度に「マジうざい」と反抗しがちだが、根は素直で良い子。
現状:『ナマステ堂』の常連で、龍生のことを「リュウのアニキ」と慕い、スパイスカレー作りを教わっている。
文字数 69,164
最終更新日 2026.06.18
登録日 2026.05.25
路地裏の小さなイタリアンカフェ&バー『AMBRA(アンブラ)』をワンオペで営む宮瀬琥珀(38)は、世間からベータと思われているが、実は「いつか運命の番に会える」と信じ続ける健気なオメガ。
ある日、親友のオメガ・柚希の紹介(旦那の黒塚マネージャーの推薦)で、天才的な腕を持つ若い料理人・佐伯航一郎(24)を雇うことになる。
しかし、店に現れた航一郎こそ、琥珀が三十八年間待ち続けた「運命の番(アルファ)」だった。あまりの衝撃にときめく琥珀だったが、航一郎が放った最初の言葉は「俺、オメガが死ぬほど大嫌いなんです」という強烈な呪詛。
過去のトラウマからオメガを激しく憎む航一郎を前に、琥珀の恋心は出会ってわずか五分で粉砕される。だが、彼の料理人としての才能を守るため、そして彼が抱える深い傷を察した琥珀は、「俺はベータだ」と人生最大の嘘をついて彼を雇い入れることを決意する――。
👥 主要キャラクター紹介
🐱 宮瀬 琥珀(みやせ こはく) / 38歳・オメガ
属性: オメガ(極端にフェロモンが薄く、周囲からは『ベータ』だと思われている)
職業: カフェ&バー『AMBRA』の店長兼オーナー
性格: 口は悪いが曲がったことが大嫌いな男気溢れる性格。
🐺 佐伯 航一郎(さえき こういちろう) / 24歳・アルファ
属性: アルファ(焦げたビターチョコレートのような、非常に強くて極上のフェロモンを持つ)
職業: 『AMBRA』の新人料理人
外見・性格: 身長185cmオーバー、黒いライダースが似合う鋭利で彫刻のようなイケメン。無愛想で冷徹、周囲を拒絶する「野良犬」のような目をしている。
🦊 柚希(ゆずき) / 38歳・オメガ
属性: オメガ(大手飲食グループの統括マネージャー・黒塚と番っている)
職業: 専業主婦
外見・性格: ふんわりとした栗色髪のタレ目。いくつになっても愛嬌があり、マイペース。
ポジション: 琥珀の十代からの悪友で、数少ない「オメガの親友」。琥珀の前では一切気取らず、毎度キレのあるのろけ話を投下していく良き相棒。
文字数 42,323
最終更新日 2026.06.12
登録日 2026.06.01
若き実業家として成功を収めているアルファの一尋(かずひろ)は、ある夜、会員制バー「Cercle」で、凍てつくような孤独を纏った美しいオメガ・伊織(いおり)と出会う。一尋は、近づく者を拒絶しながらも、どこか壊れそうな危うさを持つ伊織に強く惹かれ、抗いがたい引力に導かれるように彼に声をかける。
一尋は、伊織の左手薬指に光る指輪と、彼が放つ無防備なフェロモンに違和感を抱き、「番はどうした」と問い詰める。
対して伊織は、「俺には最高の番がいる。彼は今、少し遠いところにいるだけだ」と激昂する。しかし、その瞳は涙で溢れ、今にも崩れ落ちそうな絶望に満ちていた。
文字数 28,410
最終更新日 2026.05.27
登録日 2026.05.18
トランペット・パートリーダーの冴木は、華やかで圧倒的な「光」の音を放つが、その傲慢な態度で周囲を威圧する。対するアルトサックスの津久井は、冷淡で理知的な「影」の音を持ち、冴木の独善的な演奏を真っ向から否定する。
放課後の音楽室で、ピッチのズレをきっかけに爆発する二人。低音組の仲裁でその場は収まるが、別々の場所で毒を吐きながらも、二人は無意識に気づき始めていた。――自分一人の音よりも、憎たらしい相手の音と重なる瞬間にこそ、自分の楽器が最も残酷に、そして美しく輝くということに。
■ 登場人物紹介
冴木(さえき) / トランペット
特徴: 誰もが振り返る端正な顔立ちと、それに違わぬ傲慢な性格。
音色: 天を突き抜けるような輝かしく、暴力的なまでに華やかな音。
津久井(つくい) / アルトサックス
特徴: 常に冷静で、職人気質の理論派。冴木のスター気取りな振る舞いを嫌悪している。
音色: 冷淡な性格とは裏腹に、驚くほど優しく、湿り気を帯びた情熱的な音。
大野(おおの)& 市川(いちかわ) / 低音組
楽器: 大野(チューバ)、市川(ユーフォニアム)。
役割: 部内の緩衝材。
特徴: 物理的なサイズ感と、男子校特有の「慣れ」で、爆発寸前の冴木と津久井をいなす。二人の関係が単なる「嫌い」ではないことに薄々気づいている。
顧問の老教師
役割: 吹奏楽部顧問。
特徴: 音楽準備室でコーヒーを啜りながら、生徒たちの衝突を「いい不協和音」として楽しむ食えない教育者。
文字数 19,538
最終更新日 2026.05.21
登録日 2026.05.12
同じ顔、同じ声、同じ名前の響きを持つ双子の兄弟、颯真と悠真。何でも共有し、共に歩んできた二人だったが、中学時代のバース検査がその運命を分かつ。オメガとして目覚める兄・颯真と、ベータとして平穏で「いい子」なまま成長した弟・悠真。
大学入学を機に始まった二人暮らし。颯真は圧倒的なアルファである先輩・恭介に惹かれるが、素直になれない間に、恭介は「弟の恋人」になっていた。
文字数 26,066
最終更新日 2026.05.15
登録日 2026.05.07
圧倒的なカリスマ性と実力を持つα(アルファ)の先輩・天瀬 耀(あませ・あきら)と、その隣に立つために自らの本能を殺し続けるΩ(オメガ)の後輩・影近 侑久(かげちか・たすく)。
侑久は、世間のイメージする「可憐なオメガ」とは程遠い、地味で無愛想な自分に劣等感を抱きながらも、耀の「最高のサポート役」であることを自らに課している。強力な抑制剤でオメガの香りを封じ、冷徹な仮面を被って耀のサポートにあたる日々。
しかし、ある放課後の練習後、耀の無邪気な一言――「いい匂いがする」という言葉が、侑久が築き上げた理性を揺るがし始める。
文字数 27,780
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.04.27
新学期、自称クラスのムードメーカー・小石倉 順(こいしくら じゅん)は、運悪く(?)「巨大な壁」のような男・藤代 佑志(ふじしろ ゆうじ)の隣の席になってしまう。
圧倒的な体格と鋭い眼光、そして「……ああ」の一言で会話をシャットアウトする佑志の威圧感に、順は初日から戦意喪失。「あんな奴、もう絶対話しかけない!」と友人の健斗に宣言するが、午後の授業でシャーペンを落とした際、佑志が不器用に、しかし丁寧に拾ってくれたことで事態は急変。順の中で「怖すぎる猛獣」へのイメージに奇妙な謎(と興味)が芽生え始める。
文字数 25,862
最終更新日 2026.04.27
登録日 2026.04.17
県立西高校野球部。地元の期待を一身に背負う若き天才エース・高峰昂輝(たかみね・こうき)と、特待生ながらその性格の悪さで孤立している捕手・一ノ瀬零(いちのせ・れい)がいた。
零は、重度の喘息を抱える弟・透の陰で、「手のかからない、完璧な兄」を演じてきた。両親の愛がすべて病弱な弟に注がれる家庭で、零にとって野球の才能だけが自分の存在証明だった。それゆえに彼は、自分を「野球以外には価値のない欠陥品」だと信じ込み、周囲を寄せ付けない壁を作っている。
練習中、零は昂輝の投球に対し「甘い。お坊ちゃん野球だ」と容赦ない毒舌を浴びせる。周囲が昂輝を庇い、零を非難する中、昂輝だけは零の冷徹な瞳の奥にある「飢え」に気づき、彼を自分の専属捕手として指名する。
一ノ瀬 零(いちのせ れい) / 捕手
天才的なフレーミング技術を持つが、毒舌で傲慢。病弱な弟・透(とおる)への複雑な嫉妬と、両親の愛に飢えた「闇」を抱えている。自分を「誰からも愛されない欠陥品」だと信じている。
高峰 昂輝(たかみね こうき) / 投手
地元名士の息子で、誰もが憧れるスター投手。爽やかで人当たりが良い。
一ノ瀬 透(いちのせ とおる) / 弟
重度の喘息で入退院を繰り返している。兄の零を尊敬しつつも、自分のせいで兄が孤独であることを申し訳なく思っている。
文字数 40,363
最終更新日 2026.04.21
登録日 2026.04.08
名門・九条家の若き御曹司である九条 珠理(くじょう じゅり)は、強欲な父・龍三が支配する家を自らの代で終わらせるべく、復讐の機を伺っていた。
父が目論む、巨大IT企業「門脇グループ」との提携による強引な土地買収プロジェクト。珠理はその中枢に致命的な欠陥(バグ)を仕込み、父を失脚させ、家柄という呪縛から解き放たれるための「地獄の宴」へ、戦闘服であるスリーピース・スーツに身を包んで出席する。
冷徹な仮面を被り、会場の有象無象を毒舌で一蹴する珠理だったが、そこで提携相手の副社長、門脇 狼(かどわき ろう)と対峙する。経営能力ゼロと噂される狼は、珠理の想像を絶する「暴力的なまでの美貌」と、毒舌が一切通じない「無敵の天然素材」だった。完璧な復讐計画を胸に秘めた珠理の心は、想定外の男の登場によって激しくかき乱され始める。
文字数 27,414
最終更新日 2026.03.27
登録日 2026.03.18
最愛の兄・大貴の結婚式。高校生の志貴は、兄への想いが「家族愛」ではなく「恋」であったと、失恋と同時に自覚する。血の繋がりという境界線、そして「弟」という役割に縛られ、志貴は想いを封印して祝福の仮面を被る。
しかし数年後、大貴の息子が成長し、かつての兄と瓜二つの姿となったとき、止まっていた志貴の時間は歪な形で動き出す。
志貴(しき):兄・大貴に長年片思いしているが、告げることなく距離を置いていた。
大貴(だいき):志貴の兄。10歳年上。既婚者で律樹の父。無自覚に人を惹きつける性格。志貴の想いには気づいていない。
律樹(りつき):大貴の息子。明るく素直だが、志貴に対して複雑な感情を抱く。
文字数 25,617
最終更新日 2026.03.16
登録日 2026.03.06
バレー部のムードメーカーで、クラスのどこにいても笑い声の中心にいる駆(かける)。好奇心と高いコミュニケーション能力を持つ彼は、誰とでもすぐに打ち解けるが、唯一、澪(れい)にだけは、いつも「暑苦しい」「触んな」と冷たくあしらわれていた。
そんな二人の関係が、ある日の部活帰りに一変する。
あまりの疲れに電車で寝落ちした駆の耳元で、澪が消え入りそうな声で零した「告白」。
「……好きだよ、駆」
それは、夢か現(うつつ)か判然としないほど甘く切ない響きだった。
文字数 18,718
最終更新日 2026.03.16
登録日 2026.03.06