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舌を絡ませてくる了に、遥は抵抗した。
「ん、っく。い、いけませ、ん……っ」
今は、勤務外だから。
「プ、プライベートですから!」
強い遥の口調に、了は怯んだ。
「すまない。君が、あんまり可愛かったものだからね」
「あ、僕の方こそ、すみません! 了さんは、こんなに僕に良くしてくださるのに!」
「いや。君の関心を引きたくて、やってることじゃない」
自分の言葉に、了はとまどった。
(ん? では、なぜ私は遥にこんなに固執する?)
答えの出ぬまま、了は立ち上がった。
「紅茶、ごちそうさま。美味しかったよ」
「ごめんなさい、了さん」
駐車場まで見送る、という遥の願い出を断り、了は一人で車に戻った。
シートに深くもたれ、考える。
「見返りを求めて、キスしたんじゃない」
見返りを求めて、贔屓にしているわけじゃない。
では、なぜ?
一週間に一度は、闇クラブへ顔を出し遥に会った。
彼を抱く日もあれば、ゆったりとくつろぐだけの日もあった。
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