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しおりを挟む「何だね、あんたは! 失礼な!」
「失礼はそっちですよ、遠山さん。金でうちの子をものにしようだなんて」
「遥と私は、愛し合っているんだ! 一緒に住むのは当然だろう!」
「とにかく、あなたには退会していただきます。今後一切、クラブへ近づかないでください」
遠山は、腹から絞り出すような声を上げた。
「妬いているな、あんた! 私と遥との仲を!」
「これ以上ごねると、痛い目を見ますよ」
了はそう言うと、両手の指をパキポキと鳴らした。
遠山はこれまで、痛い思いをしたことが無かった。
だからこそ、未知の暴力に震えあがり、取り乱した。
テーブルにあったアイスペールからピックを掴み、振りかざして突進してきたのだ。
「バカな!」
「遥は、私のものだぁ!」
了は遠山のアイスピックをよけたが、それは始めから彼を狙ったものではなかった。
動けない、ベッドの上の遥。
彼に向って、降り上げられた。
「諦めるくらいなら、いっそ私の手で!」
「血迷ったか、遠山!」
了は必死で、遥をかばった。
アイスピックは、了の腕へ深々と突き立った。
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