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擦り付けてくる正吾の肌からは、上質な石鹸の香りがした。
ここに来る前に、体を清めてくれていたのだ。
そんな彼の気配りが、朋は好きだった。
(正吾さんが、もう助からない……!)
それは、嘘であってほしかった。
嫌な夢であってほしかった。
だが、正吾は言うのだ。
「ああ、朋。このまま死ねたら、どんなにか素敵だろうな」
「そんなこと、言わないでください」
腰突きを激しくした後、正吾は朋の体内に射精した。
勢いよく、長く、熱い精を解き放った。
とても病魔に侵されているとは、思えない。
そんな、猛々しさを持っていた。
喘ぐ朋から離れ、正吾はその髪を優しく梳いた。
「すまなかった。少し、がっついたな」
「いいえ」
上半身を起こし、朋は静かに言った。
「お風呂、入りますか」
「うん。汗をかいた」
一緒に入ろう、と言う正吾に続いて、朋はバスルームに向かった。
ここに来る前に、体を清めてくれていたのだ。
そんな彼の気配りが、朋は好きだった。
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だが、正吾は言うのだ。
「ああ、朋。このまま死ねたら、どんなにか素敵だろうな」
「そんなこと、言わないでください」
腰突きを激しくした後、正吾は朋の体内に射精した。
勢いよく、長く、熱い精を解き放った。
とても病魔に侵されているとは、思えない。
そんな、猛々しさを持っていた。
喘ぐ朋から離れ、正吾はその髪を優しく梳いた。
「すまなかった。少し、がっついたな」
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