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しおりを挟む広大な園地には、ハーブの他にも様々な植物が育てられていた。
「あっちが四季の庭園で、その向こうが温室。そっちは薬草園で、さらに向こうはバラ園……」
その他にも、桜並木や果樹園、舟遊びのできる湖などまであると言う。
倫はただ、溜息をつくしかなかった。
「すごいですね……」
「なんたって、侯爵様だからね」
この国全てを統括する王族の、血縁に当たる一つが北白川家だ。
その当主・北白川 明将(あきまさ)公爵は、広大な地とそこに住む人々の管理を、任されている。
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(だんだん、思い出してきた)
和生と共に散策しながら、倫は自分が迷い込んだ本の世界のことを考えていた。
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