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「いらっしゃいませ。どちら様ですか?」
現れたのは、初老の男性だった。
黒のスーツを粋に着こなし、柔らかな物腰で訊ねてきた。
「あ、あの。僕、白川 瑞樹です。面接に来ました」
「14時に、若様とお会いになる方ですね。どうぞ、こちらへ」
紳士は当たり前のように口にしたが、瑞樹は驚いた。
(若様!?)
どうやら、この男性が叶さん本人ではないらしい、ということは解った。
しかし、『若様』とは、一体!?
(旧・華族の人なのかな……)
どこか謎めいた、叶の屋敷だ。
磨き抜かれた長い回廊を歩き、瑞樹は大きな両開きのドアの前に通された。
重い木製のそれは静かに開かれ、中の主人へ来客を知らせた。
「若様。求人面接の、白川 瑞樹さまがいらっしゃいました」
「早いな。5分前だ」
奥のデスクには、背の高い青年が掛けていた。
少し長めの黒い前髪をかき上げる姿が、やけにセクシーだ。
切れ長の目からの眼差しに、射られそうだ。
服の張り具合から、その下の引き締まった筋肉がうかがえる。
だが着ている服は、モスグリーンの作業着だった。
(何か、若様、ってイメージじゃないけど……)
興味津々の中、瑞樹の面接が始まった。
現れたのは、初老の男性だった。
黒のスーツを粋に着こなし、柔らかな物腰で訊ねてきた。
「あ、あの。僕、白川 瑞樹です。面接に来ました」
「14時に、若様とお会いになる方ですね。どうぞ、こちらへ」
紳士は当たり前のように口にしたが、瑞樹は驚いた。
(若様!?)
どうやら、この男性が叶さん本人ではないらしい、ということは解った。
しかし、『若様』とは、一体!?
(旧・華族の人なのかな……)
どこか謎めいた、叶の屋敷だ。
磨き抜かれた長い回廊を歩き、瑞樹は大きな両開きのドアの前に通された。
重い木製のそれは静かに開かれ、中の主人へ来客を知らせた。
「若様。求人面接の、白川 瑞樹さまがいらっしゃいました」
「早いな。5分前だ」
奥のデスクには、背の高い青年が掛けていた。
少し長めの黒い前髪をかき上げる姿が、やけにセクシーだ。
切れ長の目からの眼差しに、射られそうだ。
服の張り具合から、その下の引き締まった筋肉がうかがえる。
だが着ている服は、モスグリーンの作業着だった。
(何か、若様、ってイメージじゃないけど……)
興味津々の中、瑞樹の面接が始まった。
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