青いバラの花言葉 ～ミステリアス若様アルファ×不憫健気オメガ どうしよう。叶さんのこと、どんどん好きになっていっちゃう～

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「そ、それで。仕事内容は、どういったことでしょうか？」
　月収40万円に、すでにここでお世話になる気満々の、瑞樹だ。
　しかしそれでも、一番肝心な点はハッキリさせておきたかった。
　彼の問いに、誠はうなずいて答えた。

「それは、私のアシスタントだ」
「叶さんの、アシスタント。……ですか」
「私が仕事をやりやすいよう、いろいろとサポートしてもらう」
「いろいろ、って。例えば、どんなことでしょう」
「たくさんあるぞ。草刈り、散水、肥料の配合。後は、その他だ」
　
　そうだった。
　瑞樹は、渡された誠の名刺を改めて見た。
　そこには『株式会社 叶植物園』としっかり書かれている。
　ここは、植物園だ。
　植物の管理が、主な仕事になるのだ。

「結構ハードな肉体労働だ。体力に、自信はあるか？」
「元・柔道部です（1週間で辞めたけど！）」
　それは頼もしい、とそこで初めて、誠が微笑んだ。
　理知的に見える彼が、笑うと意外に幼く見える。
　勤務条件、仕事内容、ボスの笑顔に充分満足した瑞樹は、その場で契約書にサインをした。