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「来てくれたか」
「はい」
夜の誠に会うのは、初めてだ。
彼は浴衣姿で、グラスを傾けていた。
芳醇な香りが、瑞樹の鼻をくすぐった。
「ウイスキーだ。白川くんも、やるか?」
「いえ、まだ20歳になっていませんから」
そうか、と強いることなく誠はグラスを置いた。
「では、寝室へ」
「は、はい……」
足がすくむ。めまいがする
めまいがする。
よろよろと、瑞樹は誠の後に続いて寝室へと入った。
照明は、穏やかなオレンジ色のダウンライトに落としてある。
そして、良い匂いの香が焚いてあった。
大きなベッドに腰かけると、誠はやんわりと瑞樹の肩に手を掛けて横たえて来た。
(うう。怖いよぅ)
きゅっ、と目を閉じて息を詰めていると、耳元で誠が囁いた。
「逃げ出さずにいてくれて、感謝する」
(逃げ出しても、よかったの!?)
「前の子たちは、すぐにいなくなってしまったからね」
そうつぶやく誠の声は、寂しい響きを持っていた。
瞳は、悲しい色だった。
「叶さん……」
瑞樹は、ようやく誠と向き合った。
「はい」
夜の誠に会うのは、初めてだ。
彼は浴衣姿で、グラスを傾けていた。
芳醇な香りが、瑞樹の鼻をくすぐった。
「ウイスキーだ。白川くんも、やるか?」
「いえ、まだ20歳になっていませんから」
そうか、と強いることなく誠はグラスを置いた。
「では、寝室へ」
「は、はい……」
足がすくむ。めまいがする
めまいがする。
よろよろと、瑞樹は誠の後に続いて寝室へと入った。
照明は、穏やかなオレンジ色のダウンライトに落としてある。
そして、良い匂いの香が焚いてあった。
大きなベッドに腰かけると、誠はやんわりと瑞樹の肩に手を掛けて横たえて来た。
(うう。怖いよぅ)
きゅっ、と目を閉じて息を詰めていると、耳元で誠が囁いた。
「逃げ出さずにいてくれて、感謝する」
(逃げ出しても、よかったの!?)
「前の子たちは、すぐにいなくなってしまったからね」
そうつぶやく誠の声は、寂しい響きを持っていた。
瞳は、悲しい色だった。
「叶さん……」
瑞樹は、ようやく誠と向き合った。
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