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しおりを挟む寝室の、大きなベッドに上がると、今度は比呂の方から口づけてきた。
「隼人さん、好き……大好き……!」
「比呂くん、いいの? 本当に、君を抱いてもいいのかい?」
熱いキスを交わしながら、呼吸の合間に会話する二人だ。
隼人の問いかけに、比呂は答えず、ただ纏う衣服を乱すことで返事の代わりにした。
ずっと気になっていた彼の鎖骨がさらされると、隼人も無言でそこにむしゃぶりついた。
「え!? あ、ちょ、待っ……ぁん、ッあぁ!」
「比呂くんのここ、初めて見た時にドキッとしたよ……」
思いがけない部分への愛撫に、比呂は悶えた。
鎖骨責め、など初めてだ。
だが、隼人はそこを優しくいじめてくれた。
口づけ、舐め、やんわりと歯を立てる。
「あ、新しい性感帯、開発されちゃいそう……」
「可愛いよ、比呂くん」
「隼人さんは、鎖骨が好きなの? 鎖骨フェチ?」
「そんな性癖は、持っていないつもりなんだが」
比呂くんの鎖骨だから、惹かれたのかな?
隼人の繰り出す殺し文句に、比呂はすっかり参ってしまった。
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