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しおりを挟むどこをどう歩いたか、覚えていない。
自分を取り巻く男たちが、何を言い合って笑っていたかも、記憶にない。
露希は、ふらふらしながら、小綺麗なブティックホテルに連れ込まれた。
そこで、まずはオールバックの男が命じてきた。
「おい、シャワー浴びて来い。薄汚れたまんまじゃ、萎えちまう」
「い、いいの?」
「いいから、さっさと済ませて来い!」
露希は、久しぶりのバスタイムを喜んだ。
しかし、ゆっくりしてはいられない。
手早く髪と体を洗うと、石鹸の香りに包まれて、バスルームから出た。
そんな露希を待っていたのは、酒の匂い。
そして、じゃんけんをする男たちだった。
「よし、一番手はヤスアキ。二番目がトシ。三番がタケで、最後が俺」
「反田さん、ラストでいいんですか?」
「具合よく温まったところをいただくのが、サイコーなんだよ」
どうやら、露希を抱く順番を決めていたらしい。
一度に四人も相手にするのは初めてだが、この際ぜいたくは言っていられない。
露希は、大人しくベッドに上がった。
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