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『痛い! やめてよ!』
『静かにするんだ。皆に聞こえるだろ』

 ついに少年は、露希のまだ固い蕾を刺し貫いた。
 未熟ながらもパンパンに張った硬いペニスが、露希の内を暴れまわる。

『ヤだ。痛い、痛い。やめて、ぇえ……!』
『そのうち、気持ち悦くなるから』

 嘘だ。
 気持ち悦いことなんか、無い。
 痛い。苦しい。気持ち悪い。
 少年は、露希のことなどおかまいなしに、激しく穿ってくるだけだ。

『……ッく。あ、あぁ!? ヤだぁあ!』

 露希の体内に、少年は精を注いだ。
 その感触に、露希は涙を流していた。
 ようやく自分は何かひどく、おぞましいことをされてしまったのだ、と悟った。
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