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しおりを挟む太い腕にしがみつき、未悠は荒い息を吐いていた。
「あぁ、健さん。今は、ダメ。少し、休んでから……」
「じゃあ、一度抜く?」
「あ、待って。そのままでいてくださぃ……」
「うん。抜こうとしても、未悠が咥え込んで離さないし」
湯船では健全に未来のことなど語っていた口が、ベッドの上では意地悪を言う。
健は未悠の白い肢体を組み敷き、緩慢に腰をやっていた。
「だ、ダメだってばぁ! 動いちゃ、いやぁあ!」
「動いた方が、未悠の可愛い声が聴けるもんね」
「うぅ、うッ……。あぁあ!」
未悠は再び背を反らし、精を吐いた。
「あ、はぁ、はぁ、あぁ。あぁあ……」
苦しい。
苦しいほど、気持ちいい。
でも、まだ。
もっと、もっと、欲しい!
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