上 下
94 / 100

3

しおりを挟む

 太い腕にしがみつき、未悠は荒い息を吐いていた。
「あぁ、健さん。今は、ダメ。少し、休んでから……」
「じゃあ、一度抜く?」
「あ、待って。そのままでいてくださぃ……」
「うん。抜こうとしても、未悠が咥え込んで離さないし」
 湯船では健全に未来のことなど語っていた口が、ベッドの上では意地悪を言う。
 健は未悠の白い肢体を組み敷き、緩慢に腰をやっていた。
「だ、ダメだってばぁ! 動いちゃ、いやぁあ!」
「動いた方が、未悠の可愛い声が聴けるもんね」
「うぅ、うッ……。あぁあ!」
 未悠は再び背を反らし、精を吐いた。
「あ、はぁ、はぁ、あぁ。あぁあ……」
 苦しい。
 苦しいほど、気持ちいい。
 でも、まだ。
 もっと、もっと、欲しい!
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

レプリカント 退廃した世界で君と

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:33

捨てられた僕を飼うけだものは

BL / 完結 24h.ポイント:170pt お気に入り:235

【完結】生贄赤ずきんは森の中で狼に溺愛される

BL / 完結 24h.ポイント:170pt お気に入り:243

獣人王の想い焦がれるツガイ

BL / 完結 24h.ポイント:177pt お気に入り:1,903

黒豹拾いました

BL / 完結 24h.ポイント:134pt お気に入り:1,191

処理中です...