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「近藤さん、近藤さん……!」
いつしか秀実の手は、また内股に伸びている。
手でまさぐり、その熱さを確かめてしまう。
「……士郎さん!」
「ただいまー!」
「うわぁ!」
まさに自慰に耽ろうとしたときに、そのネタである士郎が帰宅したのだ!
ばたばたとソファから起き上がり、秀実は何食わぬ顔で彼を出迎えた。
「お、お帰りなさい。近藤さん」
「撮影、早く終わってね。おみやげ、買ってきたぞ。アイスクリーム!」
士郎も一ヶ月の減量の成果が表れ、真田にお許しをいただいていた。
少しくらいの甘いものも、食べる余裕が生まれていた。
キッチンにアイスを納め、士郎はリビングへやって来た。
そこには、あたふたとDVDをケースに入れる秀実の姿が。
「あ! 観てくれたのか!? どうだった? どれを観た?」
ああ、間に合わなかった!
秀実は諦め、士郎に正直に申告した。
「あ、あの。『堕ちる蝶』、です」
ああ、あれね、と士郎はご機嫌でパッケージを眺めた。
「きれいに撮れてたかなぁ、ミチルくん。彼、今はテレビの仕事も来てるんだよ。深夜帯だけど」
「あまり長く見られなくって。き、キスのところまでしか」
「そう。感想、聞かせてくれる?」
「え!?」
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