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「また会えて嬉しいよ。白洲 沙穂くん」
「どうして、僕がここで働いてるってお分かりになったんですか?」
「調べさせた。徹底的に、ね」
沙穂は、気味が悪くなってきた。
なぜこの人は、そんなに僕に執着するんだろう。
「パーティー会場では、どこの御子息かと思ってたけど。まさか一般人。しかもバイトくんだったとはね」
「失礼ですが、あなたは一体どなたですか? 僕に、何の御用があって訪ねて来られたのですか?」
確かに失礼だった、と青年は笑みを浮かべた。
「俺の名は、倉木 郷(くらき ごう)。第二性はアルファ。半導体で金を稼いでる」
「クラキグループの……」
「知っているとは、嬉しいね」
知っているも何も、この国の半導体メーカーで数少ない、世界に対抗できる会社だ。
「それで。そのクラキグループの方が、僕に何の御用が」
「君に興味を持ってね。もしよければ、食事でもどうだい?」
「僕は今、勤務中です」
「カフェエプロンは脱いでいるんだ。オフだよ」
マスターに話をつけ、郷もまた半ば強引に沙穂を店から連れ出した。
(どうしてアルファの人って、お金持ちの人って、こんなに強引なんだろう!)
郷はアルファロメオに沙穂を乗せ、軽快に走り始めた。
「どうして、僕がここで働いてるってお分かりになったんですか?」
「調べさせた。徹底的に、ね」
沙穂は、気味が悪くなってきた。
なぜこの人は、そんなに僕に執着するんだろう。
「パーティー会場では、どこの御子息かと思ってたけど。まさか一般人。しかもバイトくんだったとはね」
「失礼ですが、あなたは一体どなたですか? 僕に、何の御用があって訪ねて来られたのですか?」
確かに失礼だった、と青年は笑みを浮かべた。
「俺の名は、倉木 郷(くらき ごう)。第二性はアルファ。半導体で金を稼いでる」
「クラキグループの……」
「知っているとは、嬉しいね」
知っているも何も、この国の半導体メーカーで数少ない、世界に対抗できる会社だ。
「それで。そのクラキグループの方が、僕に何の御用が」
「君に興味を持ってね。もしよければ、食事でもどうだい?」
「僕は今、勤務中です」
「カフェエプロンは脱いでいるんだ。オフだよ」
マスターに話をつけ、郷もまた半ば強引に沙穂を店から連れ出した。
(どうしてアルファの人って、お金持ちの人って、こんなに強引なんだろう!)
郷はアルファロメオに沙穂を乗せ、軽快に走り始めた。
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