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しおりを挟む「んッ、んぅッ! あ、はぁ、はぁ、あぁあ!」
客が動くたび、祐也も声を上げた。
下半身が、痺れてくる。
勝手に、痙攣が始まる。
芝居のはずが、いつの間にか本気で悦がっている。
祐也は、自分で自分を軽蔑した。
「ほぅら、奥まで。どう? キてる?」
「あ、あぁ、んッ! んぁ、あぁ、はぁ、あ!」
(鳴滝さん! 鳴滝さぁあん!)
今、僕を犯しているのは、鳴滝さんなんだ。
僕は、彼に抱かれてるんだ。
そう思い込むと、ゾクゾクしてきた。
いつもより、ひどく昂り興奮する。
男の下卑た声が、祐也に掛けられた。
「あぁ、イくよ! イッちゃうよ!」
「ふ、ぅうッ! んぁあ、あ! 僕も、僕もイッちゃうぅ!」
二人の男を包むスキンが、放たれた精を受け止めた。
肥満気味の客が、体に被さって来る。
汗まみれの肌を擦り付けられ、祐也は我に返った。
(うぅ、う。もう、ヤだ……。ごめんなさい、鳴滝さん。ごめんなさい……)
2時間、祐也はひたすら犯され続けた。
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