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転職
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「ツバサ・ミドリカワ…」
「彼…でいいのか分からないけどね」
ポツリと呟いた言葉に返事があって、少しビックリしてしまった。どうやら読むのに夢中になってしまっていたようだ。
「つまりこの人は、アリス達のお世話をしてくれる人を探してるって事で、いい…のかな?」
「そうだと思う。僕はこれを見て、少し惹かれた。冒険者やってた時は楽しかったけど、いざ転職となると、何をやっていいのか分からなくて。そんな時、この宿屋…じゃなくて、旅館とアリスを見つけたから」
気持ちはすごく良くわかる。カレンも今、やること探しの旅をしている最中だ。
やれる事が自分にもある。しかもレアな仕事だ。心惹かれない訳が無い。
そこでふと、1つの疑問が浮かんできた。
「ジョルジュは、どうしてカフェ巡りをしていたの?」
思えば、最初に彼を見かけたのは、所属ギルトのある国のとある街にあるカフェだった。
その後も度々カフェ付近で遭遇したり見かけたりしていた。
「あぁ、それはね、アリス達こ「私達は、甘いお菓子がだーい好きなの!!でね、食べるとすっごく元気が出て、いっぱい働けるのよ!」…って言うことで、アリスが見れるパティシエがいないか、さがしていたんだ」
「な、なるほど…」
アリスの主張後半はうまく飲み込めなかったが、つまりは菓子職人を探していると言う事か。質問の答えは貰えたのでそれ以上は深く聞かないことにする。
「結果的に言うと、見つからなかったよ。中にはパティシエがホールに出てこない所もあるから、正確なところ分からなかったんだけど。そんな時、君とすれ違った」
「私?」
「そう」
それは一体、いつの事か。最初こそ軽く対面したが、その時はアリスの存在は知らなかった。フードをかぶっていた気はするが。
それからはこちらが一方的に見かけるだけだったので、こちらを認識しては居なかったと思う。
それなのに今日、このカフェへ来たら待っていた状態だった。
「気が付いたのはアリスだよ。昨日、別のカフェで」
「あ…」
そういえばと思い出す。昨日その姿を初めて見て、驚いて宿屋へ引き返したのを思い出した。
聞けば、アリスは最初からカレンを知っていたらしい。ただし見えるかどうかは分からなかったので、昨日良い機会だからと試しにフードの外に出てみたら…という事だ。
「それで、もし良ければ…」
そこで言い渋るジョルジュ。巻き込んでしまう形だから言ってしまってもいいのだろうかとでも思っているのだろう。
けれど、カレンの心はすでに傾き終わった。
「もし良ければ、私もお手伝いさせてほしいな」
「…いいの?」
「ええ。私もパーティー解散したけれど、やりたい事がまだ見つかっていなかったから」
「ありがとう」
「やったー!よろしくね、カレン!」
ピョンと、嬉しそうに飛び跳ねるアリスに笑みが浮かぶ。
既にアリスはパンケーキを食べ終えていたので、一度店を出ることになった。
カフェ内でコソコソ小声でしているのはあまりいい目で見られるものではない。
周りを気にせず会話をするとなると、やはり宿屋が一番いいという事になった。
カレンは1人部屋で狭い部屋を借りている。一方ジョルジュは二人部屋で、なかなかの広さらしい。なんでも、アリスが自分も1人とカウントしろと言い張ったらしい。
という事で、ジョルジュの部屋へお邪魔することとなった。
宿屋の人はなぜか、カレンを見て納得した顔をしていたが。
「アリスの意見を聞いて、二人部屋にしておいてよかったよ。一人部屋だとテーブル置いてないところが多いから」
「あー、確かに」
互いに、持っている製作図を出してテーブルへ並べる。
それは結構な量になり、ギリギリテーブルに収まるぐらいだった。
テーブルの無い部屋を借りているカレンの部屋だったら、ベッドに置くしかなかっただろうか。
手分けして、製作図を種類ごとに分けていく。と言っても、種類はそう多くないようだ。
「『体調管理』『食事』『衣類』…これだけ?」
「みたいね。えっと、体調管理は所謂医者みたいなものね。それ以外にも薬草を育てたり、それから薬を作ったり」
「食事は…あーさっきアリスが言ってたのはこれだね。主食はスイーツみたいだから、それを作る人だ」
「衣類は作ったり手入れしたり、寝具もこれに入るみたい」
大きく分けてこの3つ。当てはまらないものは意外にもなかった。
恐らくだが、これ以外にも小人を作る製作図もあったはずだが、それは例の作者が使ったのだろう、見当たらなかった。
「誰かが使うともう他者には使えなくなるのかな。作れる人が何人もいても困るし」
「確かに。じゃあ、この3つのどれかから選べばいいんだね」
「ということになるね」
選べばいいとは言った物の、カレンは何がやりたいかもう決まっていた。
しかし、ジョルジュもそれがいいと言ったらどうしようと悩んでしまう。
ちらりとジョルジュを見やると、同じことを思っているのか、同じタイミングで顔を上げるので目が合ってしまった。
「同じこと、考えてた?」
「多分…」
「じゃあまずは意見を出そう。話し合うかはそれから」
「だね」
これがいいと、二人そろって製作図に手を伸ばす。
その手は重なることなく、別の物を指さしていた。
「カレンは、食事?」
「う、うん。食べるの、好きだから」
「そっか。被らなくて良かったね」
カレンは食事。ジョルジュは体調管理を選んだ。どちらも異存はない。
それぞれの製作図をまとめる。これを端末に収めて職業認定すれば、転職の手続きをしたことが各ギルドに通達される。
と、アリスが本を抱えてやってきた。
「カレン、ジョルジュ、これも」
「ん?」
「中にもいくつかあるの。マスターが集めてたの」
「そうなの?」
見ると、確かに後ろの方に数枚製作図が残っていた。
それも分類して、改めて端末に収める。
お互いに通達が終わったのを確認して、一息つく。
残った『衣類』の製作図に関しては、改めて本の中に収めておいた。恐らくだが使う日がやってきた時、すぐに取り出せるように。
「よし、じゃあ今日は帰るね」
「えー!」
アリスが驚いた声を上げる。一体どうしたというのだろうか。
見ると、驚きの中に寂しそうな表情も見える。
「帰っちゃうの?私、まだカレンといたい!」
「ん-、でも、宿の人に迷惑かけちゃうし、ギルドからも連絡入るから…」
「でも…」
「アリス」
しょぼんとするアリスを手の上に乗せて、ジョルジュが諫めるように声をかける。
「困らせることを言ってはいけないよ。これでもう会えなくなるわけじゃないんだから。明日になったらもう会えるよ」
「ホントに?」
「うん、一緒に旅館にも帰れるんだしね」
「そっか。じゃあガマンする」
「いい子だね。ごめんね、引き留めてしまって」
「ううん。じゃあ、また明日ここ来ればいいかな」
「そうしてくれると助かる」
挨拶を交わして、部屋を出る。連絡取りやすいように、フレンド登録は忘れない。
連泊中の宿に戻ると、タイミングを図っていたかのように、ギルドから連絡が入った。
「はい、カレンです」
「お久しぶり、カレンちゃん」
「リルさん、お久しぶりです」
リルさんだった。
通達が来てから、手が空くタイミングを見計らっていたら、この時間になったそうだ。
その声は、喜んでくれているが、どこか寂しげでもあった。
「いいの、見つかった?」
「はい。旅先で偶然であった人と気が合いまして。集まっていた製作図を見比べて、一緒に出来そうな事があったので」
「そう」
小人の事は伏せておく。
実際この目で見るまでは、その存在すら知らなかったのだから、言葉だけでは伝えられない。
転職の通達が届いたといっても、内容までは知らされないのが幸いだ。
「場所ももう決まってるの?」
「えぇ。明日、彼と合流して向かう予定です」
「え、彼ってことは、男性!?」
「は、はい、そうです」
やけに驚いた声に、こちらが驚かされた。
すぐに、何が言いたいのか分かった。リルさんは恋愛話が大好きだ。
「あ、違いますよ。恋人になったとかではないです」
「あら、そうなの?」
なんだ残念、と呟きが聞こえたが、本当に残念がってはいなさそうだ。
「まぁ、それは置いといて。もし時間があれば、一度戻っておいで。皆も心配してたみたいだから、直接話してあげれば喜ぶわ」
「そう、ですね。相談してみます」
皆と言うのは、エド達のことだろう。
それぞれにギルドのある街から離れはしたが、同じ国にいるのだそうだ。
もし1度戻れるのだとしたら、連絡を入れておいた方がいいだろう。
「あ、でも、あの子には黙っておくわ。色々と面倒な事になりかねないし」
「あの子?」
「大丈夫、上手くやっておくから」
「??」
なんの事かよく分からず聞き返すが、結局分からなかった。
一先ず、行けても行けなくてももう1度連絡を入れると話しをして、通話を切った。
「彼…でいいのか分からないけどね」
ポツリと呟いた言葉に返事があって、少しビックリしてしまった。どうやら読むのに夢中になってしまっていたようだ。
「つまりこの人は、アリス達のお世話をしてくれる人を探してるって事で、いい…のかな?」
「そうだと思う。僕はこれを見て、少し惹かれた。冒険者やってた時は楽しかったけど、いざ転職となると、何をやっていいのか分からなくて。そんな時、この宿屋…じゃなくて、旅館とアリスを見つけたから」
気持ちはすごく良くわかる。カレンも今、やること探しの旅をしている最中だ。
やれる事が自分にもある。しかもレアな仕事だ。心惹かれない訳が無い。
そこでふと、1つの疑問が浮かんできた。
「ジョルジュは、どうしてカフェ巡りをしていたの?」
思えば、最初に彼を見かけたのは、所属ギルトのある国のとある街にあるカフェだった。
その後も度々カフェ付近で遭遇したり見かけたりしていた。
「あぁ、それはね、アリス達こ「私達は、甘いお菓子がだーい好きなの!!でね、食べるとすっごく元気が出て、いっぱい働けるのよ!」…って言うことで、アリスが見れるパティシエがいないか、さがしていたんだ」
「な、なるほど…」
アリスの主張後半はうまく飲み込めなかったが、つまりは菓子職人を探していると言う事か。質問の答えは貰えたのでそれ以上は深く聞かないことにする。
「結果的に言うと、見つからなかったよ。中にはパティシエがホールに出てこない所もあるから、正確なところ分からなかったんだけど。そんな時、君とすれ違った」
「私?」
「そう」
それは一体、いつの事か。最初こそ軽く対面したが、その時はアリスの存在は知らなかった。フードをかぶっていた気はするが。
それからはこちらが一方的に見かけるだけだったので、こちらを認識しては居なかったと思う。
それなのに今日、このカフェへ来たら待っていた状態だった。
「気が付いたのはアリスだよ。昨日、別のカフェで」
「あ…」
そういえばと思い出す。昨日その姿を初めて見て、驚いて宿屋へ引き返したのを思い出した。
聞けば、アリスは最初からカレンを知っていたらしい。ただし見えるかどうかは分からなかったので、昨日良い機会だからと試しにフードの外に出てみたら…という事だ。
「それで、もし良ければ…」
そこで言い渋るジョルジュ。巻き込んでしまう形だから言ってしまってもいいのだろうかとでも思っているのだろう。
けれど、カレンの心はすでに傾き終わった。
「もし良ければ、私もお手伝いさせてほしいな」
「…いいの?」
「ええ。私もパーティー解散したけれど、やりたい事がまだ見つかっていなかったから」
「ありがとう」
「やったー!よろしくね、カレン!」
ピョンと、嬉しそうに飛び跳ねるアリスに笑みが浮かぶ。
既にアリスはパンケーキを食べ終えていたので、一度店を出ることになった。
カフェ内でコソコソ小声でしているのはあまりいい目で見られるものではない。
周りを気にせず会話をするとなると、やはり宿屋が一番いいという事になった。
カレンは1人部屋で狭い部屋を借りている。一方ジョルジュは二人部屋で、なかなかの広さらしい。なんでも、アリスが自分も1人とカウントしろと言い張ったらしい。
という事で、ジョルジュの部屋へお邪魔することとなった。
宿屋の人はなぜか、カレンを見て納得した顔をしていたが。
「アリスの意見を聞いて、二人部屋にしておいてよかったよ。一人部屋だとテーブル置いてないところが多いから」
「あー、確かに」
互いに、持っている製作図を出してテーブルへ並べる。
それは結構な量になり、ギリギリテーブルに収まるぐらいだった。
テーブルの無い部屋を借りているカレンの部屋だったら、ベッドに置くしかなかっただろうか。
手分けして、製作図を種類ごとに分けていく。と言っても、種類はそう多くないようだ。
「『体調管理』『食事』『衣類』…これだけ?」
「みたいね。えっと、体調管理は所謂医者みたいなものね。それ以外にも薬草を育てたり、それから薬を作ったり」
「食事は…あーさっきアリスが言ってたのはこれだね。主食はスイーツみたいだから、それを作る人だ」
「衣類は作ったり手入れしたり、寝具もこれに入るみたい」
大きく分けてこの3つ。当てはまらないものは意外にもなかった。
恐らくだが、これ以外にも小人を作る製作図もあったはずだが、それは例の作者が使ったのだろう、見当たらなかった。
「誰かが使うともう他者には使えなくなるのかな。作れる人が何人もいても困るし」
「確かに。じゃあ、この3つのどれかから選べばいいんだね」
「ということになるね」
選べばいいとは言った物の、カレンは何がやりたいかもう決まっていた。
しかし、ジョルジュもそれがいいと言ったらどうしようと悩んでしまう。
ちらりとジョルジュを見やると、同じことを思っているのか、同じタイミングで顔を上げるので目が合ってしまった。
「同じこと、考えてた?」
「多分…」
「じゃあまずは意見を出そう。話し合うかはそれから」
「だね」
これがいいと、二人そろって製作図に手を伸ばす。
その手は重なることなく、別の物を指さしていた。
「カレンは、食事?」
「う、うん。食べるの、好きだから」
「そっか。被らなくて良かったね」
カレンは食事。ジョルジュは体調管理を選んだ。どちらも異存はない。
それぞれの製作図をまとめる。これを端末に収めて職業認定すれば、転職の手続きをしたことが各ギルドに通達される。
と、アリスが本を抱えてやってきた。
「カレン、ジョルジュ、これも」
「ん?」
「中にもいくつかあるの。マスターが集めてたの」
「そうなの?」
見ると、確かに後ろの方に数枚製作図が残っていた。
それも分類して、改めて端末に収める。
お互いに通達が終わったのを確認して、一息つく。
残った『衣類』の製作図に関しては、改めて本の中に収めておいた。恐らくだが使う日がやってきた時、すぐに取り出せるように。
「よし、じゃあ今日は帰るね」
「えー!」
アリスが驚いた声を上げる。一体どうしたというのだろうか。
見ると、驚きの中に寂しそうな表情も見える。
「帰っちゃうの?私、まだカレンといたい!」
「ん-、でも、宿の人に迷惑かけちゃうし、ギルドからも連絡入るから…」
「でも…」
「アリス」
しょぼんとするアリスを手の上に乗せて、ジョルジュが諫めるように声をかける。
「困らせることを言ってはいけないよ。これでもう会えなくなるわけじゃないんだから。明日になったらもう会えるよ」
「ホントに?」
「うん、一緒に旅館にも帰れるんだしね」
「そっか。じゃあガマンする」
「いい子だね。ごめんね、引き留めてしまって」
「ううん。じゃあ、また明日ここ来ればいいかな」
「そうしてくれると助かる」
挨拶を交わして、部屋を出る。連絡取りやすいように、フレンド登録は忘れない。
連泊中の宿に戻ると、タイミングを図っていたかのように、ギルドから連絡が入った。
「はい、カレンです」
「お久しぶり、カレンちゃん」
「リルさん、お久しぶりです」
リルさんだった。
通達が来てから、手が空くタイミングを見計らっていたら、この時間になったそうだ。
その声は、喜んでくれているが、どこか寂しげでもあった。
「いいの、見つかった?」
「はい。旅先で偶然であった人と気が合いまして。集まっていた製作図を見比べて、一緒に出来そうな事があったので」
「そう」
小人の事は伏せておく。
実際この目で見るまでは、その存在すら知らなかったのだから、言葉だけでは伝えられない。
転職の通達が届いたといっても、内容までは知らされないのが幸いだ。
「場所ももう決まってるの?」
「えぇ。明日、彼と合流して向かう予定です」
「え、彼ってことは、男性!?」
「は、はい、そうです」
やけに驚いた声に、こちらが驚かされた。
すぐに、何が言いたいのか分かった。リルさんは恋愛話が大好きだ。
「あ、違いますよ。恋人になったとかではないです」
「あら、そうなの?」
なんだ残念、と呟きが聞こえたが、本当に残念がってはいなさそうだ。
「まぁ、それは置いといて。もし時間があれば、一度戻っておいで。皆も心配してたみたいだから、直接話してあげれば喜ぶわ」
「そう、ですね。相談してみます」
皆と言うのは、エド達のことだろう。
それぞれにギルドのある街から離れはしたが、同じ国にいるのだそうだ。
もし1度戻れるのだとしたら、連絡を入れておいた方がいいだろう。
「あ、でも、あの子には黙っておくわ。色々と面倒な事になりかねないし」
「あの子?」
「大丈夫、上手くやっておくから」
「??」
なんの事かよく分からず聞き返すが、結局分からなかった。
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