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「クリス達の事情は分かった、俺もここまで付いてきたんだ、最後まで付き合うよ」
クリスはここで俺が去っていくと思っていたのだろう、俺の言葉を聞いて驚いた様な表情を浮かべている。
「え?黒騎士さんはついてきてくれるのですか?」
「ああ、ここまで一緒に居たのにたかだか利用されていた位で離れる訳無いじゃないか?王都に着くまでは同行させてもらうよ」
俺がそう伝えるとクリスの顔は明るくなり、ハイ!と気持ちの良い返事を返してくれる。
「ところで、ロベルタと言ったか?」
「はい」
「君は外に居る騎士達より随分と強そうじゃないか」
ロベルタは気配や魔力を上手く隠しているが一挙手一投足における動きは意識していなかったみたいだからな。
侍女にしては動きに無駄が無さすぎたからな、相当な強さが有ると考えられる。
「はぁ、お見通しという訳ですか、そうです私は第二王女であるクリス様の侍女であり、近衛の役割を承っております、ロベルタと申します、今後ともよろしくお願いいたします」
そう言ってロベルタは綺麗にお辞儀をする。
近衛…常に一番身近で護衛対象を守る、という役職だな。
大抵裏切る可能性が殆ど無く、戦闘力が非常に高い者が選ばれる。
ロベルタの場合それに加えて見た目がメイドという事でひ弱そうなイメージを与えて相手を油断させる効果も有るのだろう。
「姫様、黒騎士さん、祠が見えてきましたよ」
騎士の1人にそう言われて馬車から顔を出すと、目の前には洞窟の様な物が見えた。
(あれが試練の祠…見たところ普通の洞窟の様だが)
念のため魔力を使って洞窟を調べる。
(これは…成る程、そういう事だったのか)
洞窟の最奥には確かに祠が有った。
そしてその祠には僅かに神力が感じられる。
つまりあの祠には本物の神が祀られている可能性があるという訳だ。
「さて、クリス、祠にはもうすぐ着くわけだが、中には1 人で行くのか?」
神は自分の娯楽の為に人の人生を歪めたりする。
1人で入って神に何かをされるんじゃないかという思いがある。
「いえ、祠の中には私ともう1人だけ入ることが出来るようになっています、なので本来だったらロベルタを連れていこうと思っていたんですが…黒騎士さんがそれを聞くという事は祠には何かが有るのですね?」
「ああ」
俺はクリスに祠の中に神が居る可能性が有ることを伝える。
「それは…本当ですか?ですが王家に伝わる情報ではあの祠に行った後に才能が開花したという話も…」
クリスは俺の話に何か心当たりが有るのかブツブツと何か独り言を喋って情報を確認しているみたいだ。
「黒騎士さんの話は信じます、なので祠には黒騎士さんもついてきて貰えますか?」
「もちろんあそこに神が居ると気づいた時からそのつもりだったさ」
そして俺がクリスと話している間にも馬車は進んでいき、遂に洞窟の前に着いた。
馬車から降りた後、クリスは周りの騎士達に祠には俺と二人で行くという話をする。
周りの騎士達は俺なら納得だという話をしているなか、1人の騎士だけが異義を唱える。
「失礼ですが姫様、姫様はこの者に対して信頼し過ぎては居ませんか?」
「クリストファー、私の力は貴方も良く知っているでしょう?黒騎士さんは私の力で私に対する害意が無いことは分かったし、この中で一番強いのも黒騎士さんです、貴方が私の安全を常に考えているのは知っています。
ですが私の安全を思うなら、黒騎士さんが同行する事に納得してくれませんか?」
そうクリスに言われてしまった騎士、つまり俺に警戒をしていたクリストファーは言葉を詰まらせる。
「分かりました、今回は納得します、ですが何か有ったら直ぐに私たちにお伝えください。
我々の幸せは姫様の幸せでありますので」
「ありがとうクリストファー」
クリストファーにお礼を言ったクリスは俺と共に洞窟の前に立つ。
「それでは黒騎士さん、行きましょう」
「随分と慕われているじゃないか?」
俺がそう伝えるとクリスは微笑みながら答える。
「ええ、私にはもったいない位です」
クリスはここで俺が去っていくと思っていたのだろう、俺の言葉を聞いて驚いた様な表情を浮かべている。
「え?黒騎士さんはついてきてくれるのですか?」
「ああ、ここまで一緒に居たのにたかだか利用されていた位で離れる訳無いじゃないか?王都に着くまでは同行させてもらうよ」
俺がそう伝えるとクリスの顔は明るくなり、ハイ!と気持ちの良い返事を返してくれる。
「ところで、ロベルタと言ったか?」
「はい」
「君は外に居る騎士達より随分と強そうじゃないか」
ロベルタは気配や魔力を上手く隠しているが一挙手一投足における動きは意識していなかったみたいだからな。
侍女にしては動きに無駄が無さすぎたからな、相当な強さが有ると考えられる。
「はぁ、お見通しという訳ですか、そうです私は第二王女であるクリス様の侍女であり、近衛の役割を承っております、ロベルタと申します、今後ともよろしくお願いいたします」
そう言ってロベルタは綺麗にお辞儀をする。
近衛…常に一番身近で護衛対象を守る、という役職だな。
大抵裏切る可能性が殆ど無く、戦闘力が非常に高い者が選ばれる。
ロベルタの場合それに加えて見た目がメイドという事でひ弱そうなイメージを与えて相手を油断させる効果も有るのだろう。
「姫様、黒騎士さん、祠が見えてきましたよ」
騎士の1人にそう言われて馬車から顔を出すと、目の前には洞窟の様な物が見えた。
(あれが試練の祠…見たところ普通の洞窟の様だが)
念のため魔力を使って洞窟を調べる。
(これは…成る程、そういう事だったのか)
洞窟の最奥には確かに祠が有った。
そしてその祠には僅かに神力が感じられる。
つまりあの祠には本物の神が祀られている可能性があるという訳だ。
「さて、クリス、祠にはもうすぐ着くわけだが、中には1 人で行くのか?」
神は自分の娯楽の為に人の人生を歪めたりする。
1人で入って神に何かをされるんじゃないかという思いがある。
「いえ、祠の中には私ともう1人だけ入ることが出来るようになっています、なので本来だったらロベルタを連れていこうと思っていたんですが…黒騎士さんがそれを聞くという事は祠には何かが有るのですね?」
「ああ」
俺はクリスに祠の中に神が居る可能性が有ることを伝える。
「それは…本当ですか?ですが王家に伝わる情報ではあの祠に行った後に才能が開花したという話も…」
クリスは俺の話に何か心当たりが有るのかブツブツと何か独り言を喋って情報を確認しているみたいだ。
「黒騎士さんの話は信じます、なので祠には黒騎士さんもついてきて貰えますか?」
「もちろんあそこに神が居ると気づいた時からそのつもりだったさ」
そして俺がクリスと話している間にも馬車は進んでいき、遂に洞窟の前に着いた。
馬車から降りた後、クリスは周りの騎士達に祠には俺と二人で行くという話をする。
周りの騎士達は俺なら納得だという話をしているなか、1人の騎士だけが異義を唱える。
「失礼ですが姫様、姫様はこの者に対して信頼し過ぎては居ませんか?」
「クリストファー、私の力は貴方も良く知っているでしょう?黒騎士さんは私の力で私に対する害意が無いことは分かったし、この中で一番強いのも黒騎士さんです、貴方が私の安全を常に考えているのは知っています。
ですが私の安全を思うなら、黒騎士さんが同行する事に納得してくれませんか?」
そうクリスに言われてしまった騎士、つまり俺に警戒をしていたクリストファーは言葉を詰まらせる。
「分かりました、今回は納得します、ですが何か有ったら直ぐに私たちにお伝えください。
我々の幸せは姫様の幸せでありますので」
「ありがとうクリストファー」
クリストファーにお礼を言ったクリスは俺と共に洞窟の前に立つ。
「それでは黒騎士さん、行きましょう」
「随分と慕われているじゃないか?」
俺がそう伝えるとクリスは微笑みながら答える。
「ええ、私にはもったいない位です」
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