死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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俺は売りに出す素材を全てアイテムボックスから取り出したので先ほど渡されたリモコンの様なものを押す。

だがリモコンを押して10分待っても誰もくる様子が無い。

俺がもう一回リモコンを押そうとした時、扉が開いて修羅が入ってきた。

「主殿、お待たせして申し訳ありません」

「…いや、別にそこまで待っていないから謝る必要はないぞ」

流石に修羅自身が来るとは思っていなかったので返事が少し遅れてしまった。

「主殿に呼ばれて直ぐにこちらに向かおうと思ったのですがギルドで少しトラブルが発生してしまいまして…」

修羅が言うには先ほどギルドで騒ぎになっていたあの男女のトラブルが大きくなったらしい。

「そういえばギルドとしてはあんまり手を出さない方針じゃ無かったか?」

先ほど受付嬢に聞いた話と違ったので修羅に質問する。

「それはあのバカの1人がキレて剣を抜いたのです、流石に刃傷沙汰になってはいけないので私が止めに入ったという訳です」

ああ~流石に剣を抜いたりしたらギルドとしても対処をしなけばならないってか、てことは時間が掛かったのはトラブルの解決やそれに関する諸々といった所か。

「そうだったのか…ギルドマスターも大変そうだな」

俺は素直に思ったことを伝える。

だって王族や貴族なんかの対応や重要な書類の処理、そして冒険者のいざこざの解消など、考えれば考えるほど大変な職業だ。

「いえ、剣を抜いたりする程ヒートアップする事は珍しいので普段はそこまで大変な訳では無いのです…ただ国をあげてのイベントなんかがある時には凄まじく大変になるだけで」

そう話す修羅の顔は少し疲れている様だった。

最近はクリスのパレードをやると言っていたから余計に仕事が増えているのだろう。

戦闘が専門とはいえあの修羅が疲れる程の業務なんて考えたくもないな。

「それでは主殿、私は素材の鑑定をしますので暫しの間お待ちください」

そう言って修羅は俺の出した大量の素材を鑑定し始めた。

疲れている様子の修羅はあまり見たことが無い。

ステータス的に相当量の仕事は疲れる事もなくやる事が出来る修羅が疲れているんだ。

修羅は真面目な性格なので書類仕事はサボる事もなく一枚一枚ちゃんと処理しているだろうし、もちろん貴族の対応も心労が募っていく事だろう。

冒険者のリーダーとして貴族ともより良い関係を築いていかないといけないから言動にも細心の注意を払っていたりするのが眼に映る様だ。

仕事なんて肩の力を抜いてやれば良いのに…真面目すぎるのも考えようだな。

王族や爵位の高い貴族と相対する場合は修羅の言動で冒険者全員の人生が変わってしまうかもしれないし、その重圧は凄いだろう。

この国で一番偉いと言っても過言ではない王族の機嫌を損ねて王族が本気で冒険者ギルドを潰そうとすれば冒険者は職にあぶれたりするからな。

まぁ流石に国に大きな利益を与えている冒険者ギルドを潰そうなんて考えないと思うけどな。

ゲーム時代でも滅多に見なかった疲れている修羅を見た俺はどうにか出来ないかと考える。

ギルドマスターとしての仕事を変わる事が出来れば早いんだけどな。

多分だが今の修羅には休養が足りない。

仕事に追われて趣味や休むのに時間が取れていないのだろう。

何か修羅の為に何が出来るかを考えているととあるアイテムの事を思い出した。

ゲーム時代に五感が感じられる事を利用してどうにかして現実での疲れを取るためのアイテムを製作しようとした事が有ったのだ。

結果的に言うと疲れを取る事が出来るアイテムは作る事が出来た。

現実で疲れを取る事が出来る物を参考にする事で作る事が出来たのだ。

確か作成が成功した後にまぁまぁな量を生産したからアイテムボックスに入っている筈だが…

俺はアイテムボッスクの中を目的のアイテムを探し、そして目的のアイテム見つけだした。
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