死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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探していたアイテムをアイテムボックスから見つけ出した俺はそのアイテムを取り出す。

「主殿、素材の鑑定が終了しました」

どうやら修羅の方も鑑定が終わったみたいだ。

「ああ、分かった」

とりあえず返事を返す。

「それでは今から代金を用意しますのでまた少しの間待っていてください」

「あっ」

修羅は俺にそう伝えると引き留める間もなく部屋から出ていってしまった。

「まぁ最悪受付嬢の人に修羅に渡してもらえば良いか」

俺はどうやって修羅にこれを渡そうかを考えていたが、最悪直接渡さなくても良いという結論に至った。

という事で素材の代金が運ばれるのを気長に待つことにしよう。

10分程待っていると扉が開き、修羅が入ってきた。

「主殿、遅れてすみません、何分換金に手間取ってしまいまして」

そう言って修羅は俺に袋を渡す。

「これが今回の素材の代金、白金貨5枚、金貨78枚になります」

「は?っちょっと待て」

白金貨5枚に金貨78枚だと?あんな低級素材で?あり得ないだろ。

「修羅、その金額は何かの間違いじゃ無いのか?」

俺は咄嗟に修羅にそう聞いてしまった。

だってゴブリンやオーク、狼の素材で流石にその金額は可笑しいしあり得ない。

「いえ、可笑しくは有りませんよ」

「でもあんな素材でその値段は…」

「では主殿に何故あの素材でこの値段になったかをお伝えしましょう」

修羅はそう言うと俺に説明を始めた。

「確かに主殿が持ってきた素材はゴブリンやオーク、狼の素材です。
確かにこの素材で白金貨が5枚なんて査定額が出るわけが有りません」

当たり前だろう、だとしたら俺が出した素材の中に何か珍しい物でも有ったのだろうか?いや、そのようなことは無い。

俺が出したのは確かにゴブリン、オーク、狼から取れた素材だけだ。

どんなに考えても何故こんな素材の量でこんな査定になるのかが分からない。

「では何故このような高額査定になったかと言いますと…これです」

修羅はそう言って素材の山から魔石を取り出した。

「魔石か?」

「はい、通常、ゴブリンやオークの魔石にはそこまで魔力は含まれていません」

そりゃあ50やら80なんて魔力だったからな。

「ですがこの魔石には通常の何十倍もの魔力が含まれているのです」

それを聞いた俺は納得した。

そりゃあ通常の何十倍も魔力が含まれてればその分値段も高くなるって事か。

「主殿が持ってきた魔石の1つでも従来の魔石より何倍も長く魔道具を起動させ続ける事が出来ます。
なのでいちいち魔石の交換で買い換える時間や魔石が小さいので場所を取らない事等を考えると通常のゴブリンやオークの魔石20~25倍の値段で売る事が出来るでしょう」

「そうなのか」

「しかもこの位魔力が含まれているなら少々魔力消費が激しい武器系統の魔道具にも使えるでしょう。
なので冒険者に売ればもっと値段が付きます」

「そうなのか…でも魔石に魔力を込める位なら他にもやっている人は居るんじゃ無いのか?」

俺はふと疑問に思った事を修羅に聞く。

魔力を物に込める位は多少魔力の扱いを覚えれば出来るはずだ。

修羅やヤヨイなんかのレベルだったら余裕で魔石に魔力を込めるという方法を思いつく筈だ。

「ええ、確かに魔石に魔力を込めてから売り出すと査定金額が多くなるので一般人の人でも冒険者ギルドで魔石を買取り、それに魔力を込めて売りに出すという小銭稼ぎをする人はいます。
ですが一般人の人は魔力が少ないので、1つの魔石に少量の魔力を少しずつ貯めていき、ある程度溜まったら売りに出すといった具合なのです」

そうか、一般市民の魔力量は100、200位だからな、そりゃあ魔石に魔力を貯めるのは時間がかかるだろう。

「それに冒険者の魔法使いの人たちは魔石に魔力を込めるぐらいだったらダンジョンに潜った方が稼げるからと魔石に魔力を込めるのはもう冒険しないとなった夕方や休日だけなのです、なのでここまで魔力が貯まっている魔石は高額で取引されるという訳です」
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