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「まぁそう言うわけで、話だけは聞いてやる、俺に何の用だ?」
親父さんは俺に何の用があるのかを聞いていた。
「俺が聞きたいのはこの国の現状についてです」
「この国の現状?」
俺ら一度うなずいてから話をする。
「ええ、私とヤヨイ…そこにいる女の人なんですけど」
ヤヨイの方を見て、親父さんにヤヨイを教える。
「それで、俺たちはとある目的でこの国に来たは良いものの、何故だか教国と戦争をするみたいな話になってるじゃないですか」
「それで、俺になんで公国が教国と戦争をしようとしているかを聞こうと思った訳か…」
親父さんの行った言葉に俺は頷く。
「ええ、初めは街道に居る人にでも話を聞こうと思ったんですけど、街道に居るのは武装している人間と商人ばっかりで一般人が居ないみたいだったので、この店に入ったんです」
「成る程、街道に一般人が居ないのは既に非戦闘員は避難して後方支援をしているからだろう」
そう言うことだったのか
街に商人達以外がいない理由は納得した。
「後方支援ですか…となると今街に居るのは?」
「今街道に居るのは商人や、商人達が雇った護衛や、国が雇った傭兵たちだろう」
だから街道には武装した奴等ばっかり居たのか。
「後居るとしたら、商人達の護衛依頼を受けて公国に来た冒険者達位だろう」
そうか、俺たちの様に護衛依頼を受けた冒険者達も居るのか。
「戦争の為に戦闘員は高値で雇用されるみたいだが、冒険者達はそんなもの受けるとは思わないから、戦争が始まる前にどっかに行くだろう」
そりゃあ戦争に喜んで参加する奴なんてそうそういないだろう。
居るとすれば人を殺すのに快楽を得るような人間だったり、敵国に大きな復讐心を抱いている人位だろう。
普通の生活を送る分収入を得ているなら、自分の祖国じゃないのに、多少金を積まれた所で戦争に参加する奴は居ないだろう。
だいたい死ぬ可能性が高い上に、元々自分に関係ない国の戦争なのだから他の国に行ったりするんじゃ無いか?
「そうですね、相当お金に困ってるのでは無かったら、他国の戦争になんて参加はしないでしょう」
ヤヨイは親父さんの言葉に同意する。
「まぁ俺たちも目的がなければ戦争が起こりそうな国に居る理由は無いからな」
「悪いことは言わん、早いところこの国から出ていった方が良いぞ…戦争なんてろくなことにならないからな」
親父さんがそう言った時、少し表情が暗くなった。
戦争で家族に何か有ったのだろうか?という考えが出てきたが、それを言うわけにはいかない。
「心配してくれて有難うございます…自分達も、目的が達成したら直ぐにでもここを出るつもりなんで大丈夫です…それで、なんでこの国は教国と戦争をしようとしてるかの理由は知ってますか?」
俺は親父さんに質問をする。
「この国が教国と戦争をする理由?…確か教国から宣戦布告が来たと言ってたぞ」
「宣戦布告ですか?」
「ああ、突然教国から宣戦布告が来て、教国を撃退するために戦争をする為の戦力や物を集めているって言ってたからな…」
「それは誰が言っていましたか?」
「ああ、四大貴族の1つ、サルヴェール家の当主が国民に向けて言っていた事だ」
成る程、宣戦布告をされた以上、教国は公国に攻めてくる。
なんの対策もしないで教国に攻められたら負けるのは確実だし、領土やらなんやらを取られる。
だから国民に説明をして、協力を扇いだ訳か。
相手から宣戦布告をしてきたから、自分達は国を守るために戦争をするという大義名分も出来るし、国を守るために協力をしてと言われたらやるしかない、という事だろう。
成る程、この話を聞いた限りでは公国は教国に攻められるのに抵抗するために戦力を集めているという事になるな。
「そういう事ですか…お話を聞かせてくれて、ありがとうございます」
俺は親父さんにお礼を言った。
親父さんは俺に何の用があるのかを聞いていた。
「俺が聞きたいのはこの国の現状についてです」
「この国の現状?」
俺ら一度うなずいてから話をする。
「ええ、私とヤヨイ…そこにいる女の人なんですけど」
ヤヨイの方を見て、親父さんにヤヨイを教える。
「それで、俺たちはとある目的でこの国に来たは良いものの、何故だか教国と戦争をするみたいな話になってるじゃないですか」
「それで、俺になんで公国が教国と戦争をしようとしているかを聞こうと思った訳か…」
親父さんの行った言葉に俺は頷く。
「ええ、初めは街道に居る人にでも話を聞こうと思ったんですけど、街道に居るのは武装している人間と商人ばっかりで一般人が居ないみたいだったので、この店に入ったんです」
「成る程、街道に一般人が居ないのは既に非戦闘員は避難して後方支援をしているからだろう」
そう言うことだったのか
街に商人達以外がいない理由は納得した。
「後方支援ですか…となると今街に居るのは?」
「今街道に居るのは商人や、商人達が雇った護衛や、国が雇った傭兵たちだろう」
だから街道には武装した奴等ばっかり居たのか。
「後居るとしたら、商人達の護衛依頼を受けて公国に来た冒険者達位だろう」
そうか、俺たちの様に護衛依頼を受けた冒険者達も居るのか。
「戦争の為に戦闘員は高値で雇用されるみたいだが、冒険者達はそんなもの受けるとは思わないから、戦争が始まる前にどっかに行くだろう」
そりゃあ戦争に喜んで参加する奴なんてそうそういないだろう。
居るとすれば人を殺すのに快楽を得るような人間だったり、敵国に大きな復讐心を抱いている人位だろう。
普通の生活を送る分収入を得ているなら、自分の祖国じゃないのに、多少金を積まれた所で戦争に参加する奴は居ないだろう。
だいたい死ぬ可能性が高い上に、元々自分に関係ない国の戦争なのだから他の国に行ったりするんじゃ無いか?
「そうですね、相当お金に困ってるのでは無かったら、他国の戦争になんて参加はしないでしょう」
ヤヨイは親父さんの言葉に同意する。
「まぁ俺たちも目的がなければ戦争が起こりそうな国に居る理由は無いからな」
「悪いことは言わん、早いところこの国から出ていった方が良いぞ…戦争なんてろくなことにならないからな」
親父さんがそう言った時、少し表情が暗くなった。
戦争で家族に何か有ったのだろうか?という考えが出てきたが、それを言うわけにはいかない。
「心配してくれて有難うございます…自分達も、目的が達成したら直ぐにでもここを出るつもりなんで大丈夫です…それで、なんでこの国は教国と戦争をしようとしてるかの理由は知ってますか?」
俺は親父さんに質問をする。
「この国が教国と戦争をする理由?…確か教国から宣戦布告が来たと言ってたぞ」
「宣戦布告ですか?」
「ああ、突然教国から宣戦布告が来て、教国を撃退するために戦争をする為の戦力や物を集めているって言ってたからな…」
「それは誰が言っていましたか?」
「ああ、四大貴族の1つ、サルヴェール家の当主が国民に向けて言っていた事だ」
成る程、宣戦布告をされた以上、教国は公国に攻めてくる。
なんの対策もしないで教国に攻められたら負けるのは確実だし、領土やらなんやらを取られる。
だから国民に説明をして、協力を扇いだ訳か。
相手から宣戦布告をしてきたから、自分達は国を守るために戦争をするという大義名分も出来るし、国を守るために協力をしてと言われたらやるしかない、という事だろう。
成る程、この話を聞いた限りでは公国は教国に攻められるのに抵抗するために戦力を集めているという事になるな。
「そういう事ですか…お話を聞かせてくれて、ありがとうございます」
俺は親父さんにお礼を言った。
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