死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「昨日兄ちゃんたちと別れた俺は直ぐにフィオレに会いに行ったんだ」

彼女さんの名前はフィオレさんと言うのか、

「それで?無事に会えたんですか?」

「それが聞いてくれよ…フィオレに会いに家に行ったら誰も居なくてよ、何かあったのかと周りに聞いたら戦闘が出来ないものは避難しているって教えてくれたんだ」

成る程、話の内容がわかってきたぞ

「それで、俺は知り合いの冒険者に避難所の場所を聞いて、向かったんだが…」

まぁこんな所で酒を飲んでいるのだ、ブラットさんは避難所に入れて貰えなかったのだろう。

「入ろうとしたところで避難所を警備している兵士が、武装している人を避難所に入れることは出来ませんと言いやがったんだ」

まぁ一般人の身の安全を第一に考えているならそうするだろう。

「まぁ俺も、戦争が起こるからって避難しているのに武器を持った奴が来たらって考えて納得したんだ、だから兵士に武器を預けるから中に入れてくれと言ったが、あの兵士、敵国のスパイの可能性があるから入れることは出来ないとかぬかしやがった!」

ブラットさんはそう言うと手に持った酒を一気に飲み、空になったコップをテーブルに叩きつけた。

成る程、せっかく彼女さんに向けてプレゼントを持ってきたのに、会うことすら出来なかったからこんな所でお酒を飲んでいたという事か。

その後、少しの間、ブラットさんの愚痴に付き合う。

「それで?兄ちゃんは何でこんな所に来たんだ?」

ブラットさんは俺に愚痴を話して落ち着いたのか俺がここにいる理由を尋ねてきた。

「俺たちは別れる前に言った通りに、この国で情報を集める事にしたんです。
それで、現在は四大貴族の人たちが頻繁に向かう場所が無いか?という事を聞いて回ってるんですよ」

俺がそう言うとブラットさんは納得した様だ。

「成る程、確かに兄ちゃん達は戦争の原因を知りたいって言ってたからな、戦争の原因を探るとなれば四大貴族の周りを調査するのが一番って訳か」

俺はブラットさんの言った事に頷く。

「ええ、戦争を起こしている原因は国のトップにありますからね、ヤヨイとは少し別れて、別々に情報を集めているという訳ですよ」

「なら俺に任せてくれ、最近は王国に行っていたとはいえ俺もずっとこの国で暮らしていたんだ、この国の事なら多少は協力出来る」

どうやらブラットさんは俺に協力をしてくれるらしい。

「良いんですか?」

「ああ、俺の愚痴を聞いてくれた礼みたいなもんだ、遠慮なく聞いてくれ」

「そうですか…分かりました、なら四大貴族間の間柄についてと、四大貴族の人が皆行く場所について知っている事が有れば教えて下さい」

「おう、任せてくれ…四大貴族の間柄、だな…まぁ四大貴族間の間柄はお世辞にも良いとは言えねえな」

そう言うとブラットさんは四大貴族の関係性について話してくれた。

ブラットさんが話した内容だと、四大貴族の現当主達はそこまで良い仲では無いが、別に仲が悪いわけでも無いらしい。

これについては予想通りだ。

まぁ国のトップ同士の仲が悪いなんて他の国に知られたら格好の的になってしまうからな。

仲が悪いという事は協力をする事が出来ないという事だ。

普通は戦争が起こるとなれば国を一丸として行動する。

戦場でも部隊同士の連携というのは非常に強い影響を与えるからな。

だが、指揮官同士の仲が悪い場合、自分の戦果をあげようとした単独行動を行ったりしてろくなことにならない。

しかも四人が全員同じ位偉いとなれば誰に従えば良いのか分からなくなる。

例えば二人の同じ位偉い指揮官が居たとしよう。

片方は撤退を、もう片方が戦線維持を命令した。

兵士達はどちらの命令に従えば良いのか分からない。
 
片方の命令を聞けばもう片方の指揮官に罰せられる可能性が出てくるからな。

そして、兵士達が迷っている間に敵国の兵士達が攻めてきて、その国は戦争に負けるといった感じだ。 

だから実際に仲が悪くても皆の前では仲が悪くないアピールをしなくてはならないのだろう。 
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