死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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その後もブラットさんの話は続く。

「俺は親父に聞いたよ、なんで木剣を捨てたのかってな…」

「そうしたら?」

「親父はお前には必要のない元だから捨てたって言ってきたよ」

「それで、ブラットさんはどうしたんですか?」

俺はブラットさんに質問をする。

「そりゃあ勿論新しい木剣を用意して素振りは続けたよ…親父には見つからない様に木剣を毎回隠す羽目になったけどな」

また木剣で素振りをしていても父親に見つかったら再度木剣を捨てられると考えて見つからない様にしたって事か

「それで、その後はどうしたんです?」

木剣を捨てられたぐらいでブラットさんがあんな事を言うとは思えない、だから何かしら父親との確執が生まれる様な事が有った筈だ。

「それからは親父に見つからない様に朝早く起きて木剣で素振りをやって、フィオレと遊んだり家の手伝いをしたりする毎日を過ごしていたな…あの時は小遣いなんてそこまで無かったし遊ぶか鍛錬するしかやる事が無かったからな」

ふむふむ、今のところ問題は無さそうだな、2本目からは隠していたから木剣を捨てられたのも最初の一回だけだし、フィオレさんと遊んだり手伝いをして過ごしてたらしいから普通に生活をしていたみたいだしな。

将来冒険者になるために体は鍛えていたみたいだけど

「まぁ鍛錬って言っても剣を教えてくれる人は居なかったし、身体能力の強化をメインにしていた感じだけどな…まぁこんな感じの生活を13歳までしていた訳だ」

成る程、それで13歳の時に何か有った訳だな。

「そこで何かあったんですね?」

俺がそう聞くとブラットさんは頷いた。

「ああ、知っているだろうが、冒険者には14歳からなる事が出来る、だから俺は14歳の誕生日を迎えた日、冒険者になろうとしたんだ…早いうちから冒険者になれば他の人より経験を積む事が出来るし、将来冒険者として大成する為には冒険者になれる様になったらすぐに冒険者になった方がいいからな」

ブラットさんの言いたいことは分かる。

MMORPGでもリリース時のスタートダッシュが出来るかで他のプレイヤーとの差が出るし、どうせやるなら最強プレイヤーを目指したい。

まぁネトゲだと課金装備が有ったりでスタートダッシュをしてトップになったとしてもあまり意味が無くなる可能性も有るけどな。

課金装備があるならば必然的にその性能は高くなる。

課金ガチャででるアイテムは苦労してドロップさせたアイテムより高性能なアイテムが多く出るからな。

だが、それでも俺はスタートダッシュは必要だと思う。

実際、VRMMOが出てきてからは装備よりPSの方が重要になったしな。

確かに高性能な装備は戦闘を有利に進めることができるが、それでも装備しているプレイヤーに技量が無ければ意味がない。

例えばそのゲームの現状で1番強い装備をしている初心者プレイヤーと、そこまで良い装備をしていない熟練プレイヤーが戦闘した場合確実に初心者プレイヤーが勝つなんて事は無いだろう。

VRMMOなんて自分の意思で体を動かせるから、相手とのPS差が有れば「当たらなければどうという事は無い」というのも出来る。

だからどんなに相手でも一撃も攻撃食らわないで完封するだけの技術が有れば勝つことは出来ると言うわけだ。

まぁあまりにもステータス差が有って、相手を攻撃してもダメージが通らないなんて事になったら負けるかも知れないが…ある程度のステータスの差はPSでカバーする事が出来る。

まぁそんな事になる様な装備が課金ガチャで出るようなゲームが有ればクレームが殺到して大変な事になるだろう。

だからこそブラットさんは冒険者として成功する為、冒険者にになる事が出来る14歳で冒険者になろうと思ったのだろう。
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