死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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ブラットさんの怒りも分かる。

今までしてきた努力を知りもしないでお前には出来ないって否定されたら誰だって怒りを感じるだろう。

俺だって努力してきた事を何も知らない奴にそんなの無理だからやめとけって感じに言われたら、何も知らない癖に知った風な事を言うな、って感じるだろう。

「それで俺はこう考えたんだ、親父が反対しようとも関係ない、俺は冒険者になる、そして冒険者として成功して、親父を見返してやるってな」

ブラットさんは父親に冒険者になる夢を否定されて、逆に冒険者として成功して見返してやろうって考えた訳か。

そしてブラットさんは次の日に冒険者になったって事だな。

ブラットさんが冒険者になったのは14歳の時、そして今の年齢が見た感じ23~25歳位だから大体8年以上も冒険者として行動してきた事になる。

それまでの間、特に大きな怪我もなく、今まで過ごしてきたのだからブラットさんが冒険者としてどれだけ優秀なのかが分かるだろう。

冒険者はモンスターと戦うのだから常に死の危険性がある。

その分感じるストレスは多く、そのストレスを発散しないといけないし、体調管理も徹底しないといけない。

冒険者は体が資本というのも有るが、体調が悪ければちょっとしたミスが多くなるし、些細なミスでも大事になる事もある。

ソロで活動しているならまだしもパーティで活動しているならパーティメンバーの一人が失敗するだけでパーティ全員を危機に陥れてしまう事もある。

だからこそ体調管理はしっかりとしないといけないのだ。

体調管理をしっかりして冒険者をしていても死んでしまう人はいっぱい居るし、大怪我をして冒険者を引退した人もいるだろう。

だからこそ8年間も大怪我をする事もなく冒険者を続けられているブラットさんは冒険者として優秀だという事が分かる。

しかし、優秀なだけでは冒険者として成功することは出来ない。

これから討伐する予定のモンスターや盗賊についての情報収集やそれに対する対策、なにより日々自分の力を高めるための努力をし続けなければ冒険者として成功することは出来ないのだ。

ちなみにブラットさんの冒険者ランクはA、冒険者ランクの最高はSランクだからブラットさんは上から数えて2番目という事になる。

何故俺がブラットさんの冒険者ランクを知っているのかというと、ブラットさんが冒険者プレートを首から下げているからなのだが、それはどうでも良いだろう。

ブラットさんは冒険者になるという夢を父親に反対されても諦めることはなく、逆にそれをバネにして冒険者として成功を収めたという事になるな。

「それで、ブラットさんは冒険者になってからお父さんに会いに行った事はあるんですか?」

俺はブラットさんに質問をする。

先ほども言った通りにブラットさんの冒険者ランクはA、冒険者として成功していると言えるだろう。

というより、冒険者はBランクからはギルドに対する貢献ポイントだけでなく特別な試験をクリアしないといけないらしいし、Bランク以上になれる冒険者の数は非常に少ないと聞く、だったらBランクでも十分冒険者ときて成功したと言っても良い筈だ。

ブラットさんは冒険者として成功して親父を見返してやると言っていたから、冒険者になってから父親に一回は会っているのではないだろうか?

俺はそう思いブラットさんに質問をした。

「いや…冒険者になってから親父に会いに行った事は一度も無い」

ブラットさんは俺の質問に静かに答えた。

「何でですか?ブラットさんはAランクですよね?だったら十分冒険者として成功しているんじゃないですか?」

俺は先ほど考えていた事をブラットさんに伝える。

するとブラットさん少し考えてから俺に向かって答えた。
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