死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「じゃあ昨日の報告を始めるぞ」

あの後、ヤヨイの分も魔法で皿を洗い終わった俺はヤヨイの居る場所に行ってヤヨイにそう伝える。

俺があの避難所で見つけた物をヤヨイにも伝えて情報の共有をしないといけないからな。

「分かりました、それではどちらから報告しますか?」

ヤヨイの問いを聞いた俺はどっちが先に報告した方が良いのかを考える。

う~ん、どっちからでも良いけど俺の方は長くなりそうだし、ヤヨイの方を先に話してもらった方が良さそうだな。

「俺の方は長くなりそうだからヤヨイの方が先にしてくれ」

先にヤヨイの報告を聞いた方が良いと考えた俺はヤヨイにそう答える。

「わかりました、それでは私から報告させていただきます」

ヤヨイはそう言って昨日俺と別れてからの行動を話し始めた。

「昨日私はフィオレさんの事を探す為にマスターと別れて行動しました、そして最初に私は大勢の人からフィオレさんを探し出すにはどう行動すれば良いかを考えました」

まぁそうだな、闇雲に人を探しても見つかる可能性は少ないし、それだったら事前に捜索方法を考えてから実行した方が目的の人を見つける可能性は上がるからな。

「先ず最初に私が思い浮かんだのはその人の特徴を伝えて、その条件に合った人が居なかったかを尋ねると言う物でした」

まぁ妥当な所だな、服の色や体格など、人の印象に残る様な特徴がある人ならその方法は効果的だ。

「ですがその方法を行うには大きな問題が有りました…私はフィオレさんと会ったことがないという事です」

まぁそうなるよな…あの時のヤヨイはブラットさんがプロポーズしようとしている人が居て、その人の名前がフィオレと言う事と、フィオレさんが避難所に居るであろう事しか知らなかったからな。

フィオレさんの特徴なんてそもそも会ったことも無いのに分かるわけが無い。

「それで先ほど考えた案は実行することが出来ない、となれば他の方法でフィオレさんを探すしか有りません」

まぁ出来ないって分かったなら他の方法を探すよな。

「それで、私はフィオレさんの容姿を知らないですし、人に尋ねてもあまり効果は見込めなそうだったので、どうせならの本人から名乗り出てもらおうと思ったわけです」

成る程、それが大声でフィオレさんを呼ぶという行為って訳だな。

「それで、大声でフィオレさんの事を呼んで探し始めたって事か?」

俺の問いにヤヨイは頷いた。

「はい、見知らぬ人が自分を探しているとなればなんでその人が自分の事を探しているのか、そしてなんで自分の事を知っているのか不思議に思うはずですよね?」

成る程、確かに大声でここに~~という名前の人は居ますか?なんて自分の名前が出てきたら何事かと思う。

その人が同名の人を探しているという可能性も有るけど、自分では無いという確証もない、とりあえず一度名乗り上げて話を聞こうとするってヤヨイは考えたんだな。

「そうだな、俺だったら知り合いじゃ無くても、その人の探している人が俺じゃないっていう確証が無いから、一度声を掛けると思う」

まぁそれで犯罪行為に巻き込まれる可能性もない訳ではないが、名指しで人を探しているから可能性は限りなく低いだろう。

その人が凄くお金持ちで、かつ誰でも知っている様な有名人でもなければ、だけど


「だから私はフィオレさんの事を大声で探す事でフィオレさん自身が私に名乗り出るのを待つことにしたのです」

フィオレさんが名乗り出た場合はブラットさんの名前をいう事で本人確認は出来るだろうから、ヤヨイの作戦は見事に成功したんだな。

それで、この後はは俺がヤヨイを探すときに人から聞いた通りと考えても良さそうだな。

「私は部屋にいる人全員に聞こえるように風魔法で自分の声を拡散させ、そしてフィオレさんを見つけることに成功したという事になります」
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