死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「じゃあ次は俺の番だな」

ヤヨイの報告を聞き終わった所で次は俺の報告に移る事にする。

「避難所にヤヨイと一緒に入った俺だが、避難所に違和感を感じた…ヤヨイも可笑しいと感じなかったか?」

「はい…避難所の内部が外見より遥かに大きい事…でしょうか?」

俺がヤヨイにそう聞くとヤヨイは俺の期待通りの答えを言ってくれた。

「その通り、俺たちが入った避難所は明らかに外見上ではあり得ない広さが有った」

だって一つの部屋の大きさが少なく見積もっても何十人、何百人も避難できる位の大きさが有ったんだから

それにあれと同じぐらいの広さの部屋が何部屋もあるみたいだったし、というより、国民全員が避難できるような避難所だったらもっと大きく作らないと避難出来るわけがない。

なのに公国の国民は皆あの避難所に避難することが出来ていたっぽいから、明らかに何かが有ると思った。

「物理的に空間を広げる事は不可能、絶対に出来ないだろう、なのにあの避難所には公国に住む国民が皆避難出来ているらしいし…明らかに可笑しいって思ったわけだ」

「そう言えばあの避難所、最初の部屋と同じぐらいの大きさの部屋がいっぱい有りました…確かにあの規模の部屋を何部屋も作ることができるほど、あの避難所には大きくないはずです」

俺がそう言うとヤヨイは納得、と言った様子で頷いた。

「それで、俺はこの避難所には何かが有ると思った…そして俺が思いついたのがヤヨイに話した、空間拡張魔法が避難所に掛けられているという物だ」

「確かに、魔法なら空間を拡張する事は可能…ですが空間に干渉する魔法は扱いが非常に難しく、並大抵の魔法使いでは出来ないはずです」

「そう、空間魔法はユグドラシルオンラインでも使える人が少なかったレア魔法だ、この世界で使うことができる魔法使いは殆どいないか、いない筈だ」

なのにそれが避難所に掛けられている、それが何か大きな事につながっていると俺は直感した。

「それに空間魔法を使える人が居ても空間魔法は魔力の消費が激しい魔法、魔法の発動に必要な魔力が…」

ヤヨイは俺の話を聞いて小さい声で何かを考え始めた。

多分ヤヨイはあの時俺が何故フィオレさんを急いで探せと言っていたのかを考えているのだろう。

あの時の俺は魔法の発動必要な魔力を得るために生贄を使っているという考えが思いついて、少し慌てていたからな。

ヤヨイにはフィオレさんに何らかの危険が迫っている可能性があるから急いでフィオレさんを探してくれと言っていただけだったからな。

「…ああ、だからマスターはフィオレさんの事を急いで探す様に言っていたのですね」

どうやらヤヨイは結論に至ったみたいだな。

「ヤヨイ、君の考えを聞かせてくれ」

俺はヤヨイの至った結論が俺と同じかどうかを確かめるため、ヤヨイに聞く。

「はい、先ず、マスターが言っていた通り、あの避難所の大きさは普通なら有り得ない、だから何らかの方法で空間拡張を行ったのだと思われます」

まぁココはさっき俺が話していた内容だな。

「空間に干渉する魔法…つまり空間魔法ですが、魔法自体の扱いが難しく、普通の魔法使いでは扱うことが出来ず、仮に扱えたとしても魔法が発動する事は殆ど無いでしょう」

ヤヨイの奴、無いでしょうって…殆ど断言したな。

「その理由は?」

俺はヤヨイに何故そう考えたかを聞く事にする。

「理由は空間に干渉する魔法は発動に必要な魔力量が非常に大きいからです、この世界の一般的な魔法使い、いえ、この世界でも有名な魔法使いだったとしても、一人で空間魔法に必要な魔力量を確保する事は難しいでしょう」

そうだよな、この世界で主に使われている魔力リソースは魔石らしいし、空間魔法を使うほどの魔力を確保しようときたら魔石をいくら用意してもすぐに無くなってしまうだろう。

「だから、マスターは空間魔法を発動させる為の魔力を人から取っていると考えたのでは無いでしょうか?」
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