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今回俺が作ったのは俺が生まれる前に使われていたというガラパゴス携帯…通称ガラケーという物に似せて作った携帯の様なものだ。
携帯では無いのでココでは携帯もどきと称する事にしよう。
まぁ今回作ったのは特定の人物にだけ連絡が取れれば良いという物だから、設定した番号を押すだけで登録してある人物に連絡が取れるというのをイメージしたんだが、上手く出来ていると良いんだが…
俺は作った物がちゃんと出来ているかを確認するために鑑定を発動させる。
連絡用機器1
製作者ユウヤ
設定された番号を押す事で2~5の連絡用機器に連絡を取る事が出来る。
鑑定結果を見た俺は安心した。
どうやら俺は狙い通りの効果の物を作る事ができたらしい。
どうやらこのガラケーには1~5の番号を押す事で対応する機器に連絡を取る事が出来るという物になったらしい。
よし、目的の物も完成したし、後はヤヨイに渡してから修羅たちに話をするついでに渡せば良いか。
俺は自分用の左上にIと刻まれた物をポケットにしまい、生産室を後にする。
俺が生産室から戻ってくると目の前にヤヨイの姿が有った。
「マスター、おかえりなさい」
ヤヨイは生産室から戻ってきた俺にそう言った。
ヤヨイが目の前に居たってことは、ヤヨイの奴、あれから移動しないで待っていたのか…
生産室から出た時、使用者は生産室に転移した場所に戻される。
だから目の前にヤヨイの姿があるという事は俺がこの携帯もどきを作っている間、ヤヨイはこの場で待っていたという事になる。
「ヤヨイ、今戻った…ってワザワザここで待ってなくても良かったんだぞ?」
俺はヤヨイに屋敷で待っていても良かったのに、という意味を込めてそう言った。
「いえ、この空間は常に快適な温度に調整されているので別に問題は有りません」
「そうか、ヤヨイが良いなら俺も良いんだが…」
「それよりも、マスター、先程何の説明も無くいきなり作る物が有ると言って生産室に行ってしまわれましたが、一体何を作っていたのです?」
ん?なんだかヤヨイの言葉に若干棘があるように聞こえる。
俺はヤヨイを怒らせるような事をしたのだろうか?
思いつくのはやっぱりしっかりと説明しないで生産室に行ったからだろうか?
「マスター?聞いてます?」
「あ、ああ、聞いてるぞ…作ってきた物だったよな」
ヤヨイの声に慌てて反応した俺はストレージから携帯もどきを出してヤヨイに手渡す。
「これは…携帯ですか?」
「へぇ~、ヤヨイはコレが分かるのか」
俺はヤヨイの予想外の反応にそう返してしまう。
俺はてっきりヤヨイにこの携帯もどきを渡しても何か分からないという反応をすると思っていたんだが…
ユグドラシルオンラインでは人と連絡を取るのはチャットで出来たから携帯なんかの連絡用機器は存在しなかった。
しかもガラパゴス携帯というのはスマホの普及によって数が減り、最終的にはほとんど存在しなくなった物だ。
だからそれをヤヨイが知っているという事に若干驚いてしまった
「はい、知識としてだけですが、確かマスターたちが現実で使うと言う連絡用の機器ですよね?」
「ああ、その通りだ…でもよく知っていたな」
俺は素直に思ったことを口に出した。
「いえ…マスターたちが現実に帰っている間わたし達は自由に行動できましたからね、マスターたちの世界、現実世界というのに興味を持って、その時に知ったんですよ」
成る程…俺たちがログアウトしている間に現実世界の情報を集めていたから携帯を知っていたという事か。
俺はなんでヤヨイが携帯を知っているのか、というのが分かり、少しスッキリした。
「そういう事だったのか、なら納得だ…まぁヤヨイが携帯を知っていた、という事は驚きだったが、一旦話を戻そう」
俺はヤヨイにこの携帯もどきを作った理由を説明した。
携帯では無いのでココでは携帯もどきと称する事にしよう。
まぁ今回作ったのは特定の人物にだけ連絡が取れれば良いという物だから、設定した番号を押すだけで登録してある人物に連絡が取れるというのをイメージしたんだが、上手く出来ていると良いんだが…
俺は作った物がちゃんと出来ているかを確認するために鑑定を発動させる。
連絡用機器1
製作者ユウヤ
設定された番号を押す事で2~5の連絡用機器に連絡を取る事が出来る。
鑑定結果を見た俺は安心した。
どうやら俺は狙い通りの効果の物を作る事ができたらしい。
どうやらこのガラケーには1~5の番号を押す事で対応する機器に連絡を取る事が出来るという物になったらしい。
よし、目的の物も完成したし、後はヤヨイに渡してから修羅たちに話をするついでに渡せば良いか。
俺は自分用の左上にIと刻まれた物をポケットにしまい、生産室を後にする。
俺が生産室から戻ってくると目の前にヤヨイの姿が有った。
「マスター、おかえりなさい」
ヤヨイは生産室から戻ってきた俺にそう言った。
ヤヨイが目の前に居たってことは、ヤヨイの奴、あれから移動しないで待っていたのか…
生産室から出た時、使用者は生産室に転移した場所に戻される。
だから目の前にヤヨイの姿があるという事は俺がこの携帯もどきを作っている間、ヤヨイはこの場で待っていたという事になる。
「ヤヨイ、今戻った…ってワザワザここで待ってなくても良かったんだぞ?」
俺はヤヨイに屋敷で待っていても良かったのに、という意味を込めてそう言った。
「いえ、この空間は常に快適な温度に調整されているので別に問題は有りません」
「そうか、ヤヨイが良いなら俺も良いんだが…」
「それよりも、マスター、先程何の説明も無くいきなり作る物が有ると言って生産室に行ってしまわれましたが、一体何を作っていたのです?」
ん?なんだかヤヨイの言葉に若干棘があるように聞こえる。
俺はヤヨイを怒らせるような事をしたのだろうか?
思いつくのはやっぱりしっかりと説明しないで生産室に行ったからだろうか?
「マスター?聞いてます?」
「あ、ああ、聞いてるぞ…作ってきた物だったよな」
ヤヨイの声に慌てて反応した俺はストレージから携帯もどきを出してヤヨイに手渡す。
「これは…携帯ですか?」
「へぇ~、ヤヨイはコレが分かるのか」
俺はヤヨイの予想外の反応にそう返してしまう。
俺はてっきりヤヨイにこの携帯もどきを渡しても何か分からないという反応をすると思っていたんだが…
ユグドラシルオンラインでは人と連絡を取るのはチャットで出来たから携帯なんかの連絡用機器は存在しなかった。
しかもガラパゴス携帯というのはスマホの普及によって数が減り、最終的にはほとんど存在しなくなった物だ。
だからそれをヤヨイが知っているという事に若干驚いてしまった
「はい、知識としてだけですが、確かマスターたちが現実で使うと言う連絡用の機器ですよね?」
「ああ、その通りだ…でもよく知っていたな」
俺は素直に思ったことを口に出した。
「いえ…マスターたちが現実に帰っている間わたし達は自由に行動できましたからね、マスターたちの世界、現実世界というのに興味を持って、その時に知ったんですよ」
成る程…俺たちがログアウトしている間に現実世界の情報を集めていたから携帯を知っていたという事か。
俺はなんでヤヨイが携帯を知っているのか、というのが分かり、少しスッキリした。
「そういう事だったのか、なら納得だ…まぁヤヨイが携帯を知っていた、という事は驚きだったが、一旦話を戻そう」
俺はヤヨイにこの携帯もどきを作った理由を説明した。
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